オーバーテクノロジーが行き交う文明都市で生まれ育った青年ディアは、ある夕暮れ時に謎の老人から、今まで生きてきた世界の外側に未知の領域が広がっていることを教えられ、好奇の思いに導かれるままに冒険の旅へ出る決意をする。 汚染物質を遮断する都市フィルターの外側は危険と波乱、滅びの運命が約束されたウィルダム大陸。 満月色の瞳を持つ暗殺者。頼もしい図書館司書。悲運の少年奴隷。そして雪原にひとりきりで暮らす命の恩人。 この荒廃した大地の上で、ディアは数奇な出逢いを重ねながら、失った未来を取り戻していく。 ※作者が描いた作品関連イラストはTwitterにて「#TUPSIMATI」のタグで公開しています。 ※また、同作品は小説投稿サイトノベルアップ＋様でも掲載しています。

幼馴染の玲ちゃんが、ある日いきなり僕のことを恋愛的意味で好きになったと言ってきた。 ……ずっと家族みたいに育ってきた幼馴染に恋をするのって、難しくないか？　そもそも人を好きになること自体、僕には難しいのに。 玲ちゃんのことだけは一切の迷いなく好きだと言えるけど、それが恋となると話は別だった。 家族みたいに仲良しな幼馴染二人が、片方の告白をきっかけに付き合うようになるまでのお話。 ナチュラルにお互いへの感情が巨大な高校生幼馴染男女のお話です。

騒がしいクラスに多少呆れたり、時には隣の席の不真面目な生徒にイライラさせられたりする中学2年生、茶山桃花。 桃花の中学校に異動してきた国語の先生、雨宮紗霧。 ある事件をきっかけに、桃花は雨宮先生を慕いはじめる。 次第に先生に巨大感情を抱く女の子と、その先生との１年間の物語。 「貴女に捧ぐ夜恋歌（セレナーデ）」の過去のお話。 ※この小説はカクヨム、ノベルアッププラスにも掲載しています。

これは、邪悪で背徳的で暴力的な、百合奇譚。 食べ物や料理をモチーフに女性間の巨大感情を描きます。 １話目から順番に百合を平らげていくコース料理のような読み方ができます。 １話完結で全ての話は独立しているので、題名に含まれる食品名を見て、自分の好きな食べ物の百合を見つけて、そこから読み始めるビュッフェスタイルもいいでしょう。 あなたの好きな食べ方で、ダークな百合を召し上がれ。

全国の森島篤人さん、こんな小説書いてごめんなさい。巨大感情()の話です。 東京の私立大学に通う『私』は、初恋の人である森島篤人の訃報を受け取り、ど田舎の進学校に通っていた高校時代を思い出す。 死を扱っているので苦手な方は気をつけてください。 ✳︎カクヨムWeb小説短編賞2020に参加していた作品です。

秋瑠（あきる）と春夫（はるお）は一卵性双生児ではない。それどころか血の繋がりすらない。なのにこのふたりはぞっとするほど瓜二つで、秋瑠は春夫を「双子の兄弟」として扱い、春夫もそれに甘んじている。そこに割って入るのは不可能だと感じながらも、春夫の後輩であるルカはひょんなことから彼の思い人の存在を知ってしまう。「双子の兄弟」に執着する秋瑠に知られればどうなるか――。ルカはひどく卑怯な手と知りつつ、「二番目でいいから」と春夫に迫り恋人になることを承諾してもらう。一方、それを打ち明けられたルカの幼馴染である洸（こう）は春夫を批難する。しかしルカの意思は固く物別れに終わり、落胆する洸を双子の兄である涼（りょう）は慰めながら、内心彼が「失恋」したことを喜ぶ――。 ※他投稿サイトと重複掲載。

オタクの女子高生・四ノ宮遥（しのみやはるか）は、ひょんなことから地下アイドルのライブを訪れることになり、そこで地下アイドル・エリリンと出逢う。 彼女を見た瞬間に感じた謎の感情に戸惑う遥は、エリリンの出演するライブに通うように。 一方、エリリンは明るいアイドルを演じながらも、ある悩みを抱えていた。 ある雨の日、遥は素の「アイドルではない」状態のエリリンと出逢い……？ ごく普通のオタク女子高生と、悩み多き地下アイドル。 この出逢いが、２人にもたらしたものとは……。 ※しっかり百合です。地下アイドルとオタク、本来なら接点のなかったはずの２人がいったいどうなるのか、お楽しみください。 ※pixiv、ノベルアップ＋にも投稿しています