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作者:塔野武衛/作品情報/Nコード:N9181BX
短編 |
大橋の周りは見届け役の兵に見物人で黒山の人だかりとなっていた。橋の両側にはそれぞれ『常陸国江戸崎住人 一羽流 日本無双の士 岩間小熊』だの『愛宕太郎坊大天狗直伝 微塵流 天下無双兵法家 根岸兎角』だのと大書された幟がはためいている。
その幟を背にし、木刀を手に向かい合う二人の兵法家あり。眼光鋭く山伏の如き総髪の大男は随分と羽振りがよいのか上質な衣服を纏い、その顔は艶で光っている。対する男はそれと真逆で、頬は痩せこけ無精髭は色濃く衣服は薄汚い襤褸も同然、およそ見栄えのしない色黒の小男だった。だがその双眸から放たれる凄まじい眼光は武芸の心得なき者や心弱き者が直視するに堪えぬほど恐ろしい迫力がある。
ジャンル:ノンジャンル〔ノンジャンル〕キーワード: 戦国 歴史小説 師岡一羽 根岸兎角 岩間小熊 剣豪 最終更新日:2014/01/12 01:29 読了時間:約19分(9,429文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 15 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 3 人 評価ポイント: 15 pt |
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