毒舌すぎる幼馴染は、学園で“氷の女王”と恐れられている。 「うざい」「キモい」「黙れ」―― いくら幼馴染に罵倒され続けても、俺はくじけない。 なぜなら、毒舌の奥にある“ほんとうの優しさ”を見てしまったから。 きっと幼馴染はツンデレなんだろう。いつか、その心を溶かしてやる。

目が覚めると、そこは異世界だった。 地球では見たこともないモンスターがいて、モンスターを倒すための冒険者がいて、冒険者の強さを支えるスキルなどの異能があって、エルフやドワーフといった異種族がいて。 ついさっきまで高校生をやっていた僕は、そんなありきたりなファンタジー世界に転生したらしい。 「よし、折角転生したことだし、ファンタジーの定番の魔法使いになろう！」「魔法なんてこの世界にはない？」「え、でも……魔法使えるけど？」 僕は新たな世界で新たな人生をスタートする。その裏では世界中を巻き込む大きな陰謀が動こうとしていて……？ これは、世界でたった一人の魔法使いが世界を救う王道ファンタジー！……になればいいな。

俺の幼馴染はツンデレだと思う。 ―――――テンプレセリフ短編集一作目