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作者:青鷺 かもめ/作品情報/Nコード:N9733JU
短編 |
「好きだよ。」
彼女が地面を見つめる。最初から分かっていたことだ。
「え…早瀬…くん?」
「……なーんてね。アイツのこと好きなんだろ。遅れる前にはやく行きな」
「…ッうん!」
彼女が走り出す。
「好きよ。」
「ごめん、麗奈。俺は……」
彼の口から出る言葉はもう分かっていたはずなのに。
「……ああ、もう!どうせあの子でしょ!行きなさいよ!幸せにならないと許さないんだからね!」
「…ッ悪い!ありがとうな」
彼が走り出す。
困難を乗り越えたハッピーエンド。
その裏側に、私達はいる。
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ホワイトクリスマス当日。
当て馬的存在として彼に振られた宮本麗奈。
同じく当て馬的存在として振られた早瀬誠司がベンチに座っているのを発見する。
お互い、報われぬ相手に恋をしてしまった者同士。
弱さを人にさらけ出すことが苦手な者同士。
そんな2人だからこそ、寄り添い合い、分かち合い、幸せを掴むことができる。
「ねぇ」
「?」
顔を上げた所で、早瀬くんが私の方を覗き込んできた。
「俺たち、振られた同士仲良くしない?」
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「あのね、誠司。私たち、いつまでも脇役じゃなくたっていいのよ。」
これは、ハッピーエンドの裏側に残された当て馬たちが、幸せを掴む恋愛ストーリー。
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: 女主人公 ハッピーエンド 当て馬 恋愛 切ない系 最後はハッピーエンド 当て馬たちの恋 失恋 クリスマス 最終更新日:2024/12/01 17:24 読了時間:約8分(3,755文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 6 pt ブックマーク: 3件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
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