ここは前世で大好きだった小説の中の世界。 　転生者である悪役令嬢は全力で破滅フラグを回避した。今では婚約者である王太子に溺愛されている。 　さて、原作ではヒロインと恋仲だった王太子だが、この世界では悪役令嬢とラブラブである。 　それならば、ヒロインもヒロインらしくしなくていいでしょう？ 　そんなわけで、小説のヒロインに転生した私・アリアは、日々魔法研究にいそしんでいた。 「恋愛なんて興味ない！そんなことよりも、魔法の方がずっと楽しいんだもの！」 　私は、前世からの、筋金入りの魔法オタクなのだ。 　悪役令嬢や王太子、その側近達とも仲良くなり、新しい魔法も開発して、恋愛しないルートを順調に辿っていたはずが……。 　あれ、なんか甘い雰囲気になってない？ 　しかも、なんだかんだで楽しい日々を過ごしていたら、魔物が出た？ならば、私の光魔法で消してあげましょう。とくと見なさい、長年の研究の成果を！ 　って、魔物も増えてきて、どんどん不穏な空気になっていく……。 　でも。私の大切な人達は、絶対に傷付けさせない！たとえ、私の持てる力を全て使ってでも。 【次回更新：10月7日火曜日朝7時30分】 ＊人によっては百合を感じる可能性があります。 ＊略称は「まほオタ」

【コミックブリーゼさまよりコミックス２巻発売中！　YouTubeにて豪華声優の方々によるボイスコミック、ヤンデレセリフＰＶも公開中】 伯爵令嬢リゼットは「前世持ち」で今回の人生は四回目。過去の人生ではいつも、２０歳の誕生日に魔物に食い殺されてきた。 今世こそ長生きしたいと思ったリゼットは、魔物が絶対に出ないという聖域（畑と森しかないド田舎）で暮らすことに。 「ずっと貴女を探していたんです。リゼット様にもう一度会うために、今日まで生きてきました」 そんなある日、リゼットは過去に救った貴族令息ラルフと再会する。聖域の加護が弱り始めたことで、死にかけた彼女を救ったのもまた、ラルフだった。 「どうか、僕を利用してください」 なんと彼はこの国の勇者であり、過去に魔王を倒した英雄だという。ラルフの側にいれば死なずに済むかもしれない。そう思ったリゼットは、彼の提案を受け入れる。 「命に代えても必ず、僕がリゼット様を守ります」 「その女、魔物だろ」 「……今回が、ラストチャンスかもしれないわ」 ラルフの重すぎる愛情に戸惑いながらも、繰り返される自身の死の真相に近づいていくリゼット。 果たして今世こそは長生き出来るのか？　死にたくないヒロインと、とにかく愛が重いヒーローのお話です。 ◇本編完結済みです。番外編をのんびり更新しています。カクヨム様でも掲載中です。