俺が戦えないトカゲに転生して七十年近く。ずっと森と平原を歩いてようやくとある町に着いた。 そして俺は出会ったんだ。この長い長い旅の中で、煌くひと時を共に過ごし、家族となった子鬼人の男の子に。才能をなくして、魔法使いを目指す最弱種族のライゼに。 これは俺の人生、いや、トカゲ生の中の一瞬にも近い物語。 ライゼと仲間との旅路。 ただ、本格的な旅まで少しだけ時間がかかります。 また、微チートはあれど、チートはありません。トカゲは本当にトカゲです。戦う事もできません。 子鬼人の少年も色々と努力して常人よりは強くなっていますが、それでも強者にはなれません。 ＊物語の形式としてその章の最終話をプロローグに持ってきています。ネタバレが嫌だと思う人はプロローグを最後にお読みください。

神童と呼ばれる妹を持った平凡な中学生、近藤奏多は、突然起こった火事が原因で命を落とす。 死亡直後、勇者として異世界に召喚された奏多は、いきなり偽物勇者としての烙印をおされ、国を追い出されてしまう。絶体絶命の状況の中で、ひょんなことから手に入れた最強の「天使」の一角である美少女、【雷撃の天使】が宿るチートな鉄の剣を片手に、少年は青年となり、元の世界に戻るため戦い続ける。 そしていずれ世界を揺るがすことになる、一人の男の、人生のお話。 ※微チートありですが最強ではないです。割と鬱展開やグロありますが、基本的には王道を意識して書くのでイロモノ疲れした方はぜひ読んでみてください。