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作者:書峰颯/作品情報/Nコード:N6269IF
短編 |
僕、坂月康太には小学生の頃からライバルだった女の子がいる。
左文字姫花、同じサ行だから隣の席になる事が多い女の子だ。
テストの度に点数を競い、そして負けて悔しがる。
負けた時の姫花を見ると、なぜだかちょっとだけ愉悦に浸る自分がいた。
僕はクズなのかもしれない。
小学校、中学校とずっと勝ち続けてきた僕に対し、姫花は言い放った。
「大嫌いなので、近寄らないでもらえますか」
とても丁寧に、とても静かに、とても破壊力を秘めたその言葉。
言葉通り、僕は姫花との距離を取り続けていたのだけど……。
高校に進学すると、中学から同じなのは姫花だけ。
無駄に成績の良かった僕達に、昔の連中は付いてくることが出来なかったんだ。
「中学の時のことは忘れて、また勝負して欲しい」
姫花からのお願い。
「勝負だから、勝った方の言うことを何でも聞くってルールを追加したい」
また同じクラスになって席が隣になってしまったから、無理にでも僕から逃げたいのか。
中学の時はそれに素直に応じた。
でも、裏を返せば僕が勝ち続ける限り姫花は僕から逃げられなくなる。
それに気づいた僕は、彼女との点数勝負を受ける事になった。
彼女の言葉の全てが、裏返しの意味だとは気づかずに。
※カクヨムにも投稿しています。
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: スクールラブ 青春 ラブコメ ネトコン11 男主人公 現代 ハッピーエンド 小学生 中学生 高校生 天邪鬼 恋愛偏差値ゼロな二人 最終更新日:2023/05/16 09:16 読了時間:約17分(8,141文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 4,632 pt ブックマーク: 337件 評価人数: 456 人 評価ポイント: 3,958 pt |
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