彼女が願ったのは、王子と結婚したいという事。 それだけだった。 けれど、魔法の才がないと幼い時断じられた辺境伯の娘という肩書を持つ彼女は、他の貴族に疎んじられ、王子の隣に立つ為の頑張りをすべて否定され、挙句殺されてしまった。 死ぬ直前に彼女は願い祈った。 『すべてやり直して、もっともっと、生きたかった』と。 次に目を開けた時に広がった光景は、見た事のあるもの。 見知った屋敷の天井。 幼い時に死んだはずの母親。 あまりにも小さくぷくぷくしたふにふにの己の手。 そして彼女は知る。 自分は、時間を遡ってしまったという事を。 それなら自分の『やり直したい、もっともっと生きたい』と願い祈った事を叶えるために動こうと決意する。 これはそんな彼女を取り巻く物語。 ※初めて書くお話なので手探り状態で割と矛盾など見られると思いますが温かく見守って頂けますと幸いです。 ※乙女ゲーム・悪役令嬢・恋愛要素は後々やってきます。 ※主人公以外に異世界転生要素が発生します。

―――目を覚ましたらそこは見知らぬ異世界だった。 自身の経歴も身元も、名前すら忘れてしまった青年は、死に掛けた所を二人の少女に救われる事となる。先行き見えぬ青年はこの先、彼女達と共にほのぼのとした生活をするのか、それとも失ったものを取り戻す棘の道を突き進むのか―――はたまたストレスで胃がやられてしまうのかっ…！？ 基地外ロリと引き籠りコミュ障と神様的のじゃ幼女、青年の精神に多大な負荷を掛ける彼女達との旅路は何を見付ける事となっていくのか、青年の明日はどっちだ！？ シリアスもあるけれど基本はコメディで進みます。 ダーク系ほのぼのファンタジーをコンセプトとしています。