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作者:月白ヤトヒコ/作品情報/Nコード:N0127KL
短編 |
近頃、娘を見る義息の目がやけに反抗的だとは思っていた。
思春期の男子で、血の繋がらない姉に対する反発や反抗かとも考えていたが……複数の子息達と一緒にとある令嬢に侍っている、との報告を受けた。
その侍っている令息達、の中には娘の婚約者もいるようで――――頭が痛い。
義息と話し合いをせねばと思っていた矢先のことだった。
娘から相談を受けた。例の令嬢に侍る婚約者達に公衆の面前で罵られた、と。よくよく話を聞くと、もう駄目だと思った。
全く、あの婚約者(馬鹿)は一体なにを考えているのだ?
娘と彼との婚約は、彼が傍系王族であるが故に結ばれた……王命で成った婚約。そうでなければ、誰が一人娘を他家へ嫁がせたいと思うものか。
無論、一人娘なのでと断った。すると、傍系とは言え、王族の血を絶やさぬため、我が国の貴族なれば協力せよ、と。半ば強引に、娘を嫁に出すことを約束させられた。
娘の婚約者の家は傍系王族のクセに、ここ数十年段々と斜陽気味のようで……それなりに蓄えのある我が家が、彼の家を立て直せ、と暗に命令されたというワケだ。
なので、娘と彼との婚約は、我が家としては全く歓迎していないのだが――――
どうやら彼の方は、そのことを全く理解していないようだな。
破談にするのに、好都合ではあるが。
そしてわたしは、養子として引き取った義息を呼び出すことにした。
設定はふわっと。
【だって、『恥ずかしい』のでしょう?】の続きっぽい話。一応、あっちを読んでなくても大丈夫なはず。
アルファポリスに掲載。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 婚約を白紙撤回したい 養子に求めるもの 実子と養子の対立 まともな親なら 多分こうなる? 逆ハーレムに侍る 愚か者共の考えは まともなパパには わからない 微ざまぁ 縁切り R15 最終更新日:2025/05/05 07:10 読了時間:約9分(4,146文字) 週別ユニークユーザ: 4,419人 レビュー数: 0件 総合ポイント: 13,932 pt ブックマーク: 477件 評価人数: 1,540 人 評価ポイント: 12,978 pt |
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