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作者:こばこ/作品情報/Nコード:N6401GX
連載中 (全129エピソード) |
和洋折衷、時々中華な歴史物ファンタジーです。
大地の憑座ウィンは、兄ロディと共に護衛業を生業としながら北ノ国を旅していた。
ある日、ウィンの頭の中に大地の女神の声が響く。
(海の憑座が襲われてる。助けなさい)
女神の指示で駆けつけた先にいたのは、海の憑座フローラ、そして生き物を従えて戦う巫女シルヴィー。
彼女らに加勢するため、ウィンは大地の憑座の力を行使する。
「円形砂状!」
彼女が大地に力を伝えると、敵は脚を取られてよろめいた。フローラを守る謎の少年ラスクの矢が彼らを追い詰める。ウィンとロディが次々と敵を屠る。
戦いが終わった時、フローラが言った。
「安全なところに着くまで、わたしを護衛してきてくれない?」
彼女を守りたどり着いた先は、宰相の別邸。北ノ国の皇女フローラとその侍女シルヴィーに請われ、ウィンとロディは、フローラの兄である皇太子セディアと面会する。
「ウィン?随分と強気な名前だな。一体何に『打ち勝つ』というのだ?」
セディアの言いように、腹が立った。だから、ウィンは本当のことを言うことにした。
「自分自身に」
「己に?」
「はい。そして自分の運命に」
翌朝、彼らの滞在する邸が政敵に襲撃される。
狙われたセディアとフローラ、彼らに従うラスクとシルヴィー、巻き込まれたウィンとロディは、宰相の手引きで燃え盛る邸から脱出した。
なぜ、敵は彼らの居場所を知っていたのか。
もう一人の憑座、風の憑座は何者なのか。
そして、ウィンとロディの素性にも疑惑が生じる。
「それは嘘だ」
ラスクが言った。
「問い詰められて、本当のことは話せなくて、ウィンは嘘をついたんだ。やっぱり、俺たちに言えないことがあるのか。やっぱり敵なのか?」
言い募るラスクに、セディアは困惑する。
互いに疑念を抱えながらも、政敵の放った追手を掻い潜り、六人は逃亡を続ける……
*
山奥の粗末な小屋の隙間から、ウィンは弓を引き絞る。たったひとりで来てくれた慕わしい人に、狙いを定める。
「ウィン」
彼が彼女に呼びかける。懐かしい、愛しい声が彼女の名を呼ぶ。
「君が好きだ」
視線の先、弓を向けた先にいる人が、そう告げた。ウィンの頬を、涙が静かに一筋流れた。
恋愛、ミステリ、バトル、政治、宗教。いろいろ詰め込み長編は続く。
ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕キーワード: 女主人公 冒険 憑座 女神 巫女 ESN大賞5 最終更新日:2024/08/02 17:50 読了時間:約529分(264,072文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 2件 挿絵あり 総合ポイント: 70 pt ブックマーク: 15件 評価人数: 4 人 評価ポイント: 40 pt |
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