この世界には精霊や聖獣、そして魔術師がいる。ユキは大魔術師の弟子だ。普段から男の子の恰好をしているし、男の顔面に足をめりこませるが、元気いっぱいな女の子である。 野生児、いや孤児だったユキは師匠に憧れて魔術師を目指している。その日、ようやく学校を卒業したものの、魔術師としての仕事をこなさないと魔術師の証をもらえない。師匠が考えてあるといって呼だのは、彼の弟子、つまりはユキに兄弟子にあたるロイだった。 「師匠、俺は女の子だと聞きましたが」 ムカッときたユキだったが、魔術師になれたら師匠の助手になって、師匠の役に立っていけるかもしれない。そう思いユキは、ロイ、彼のパートナーであるユーファと一緒に仕事をこなしに行くことに――だが、その大魔術師には秘密があった。三人は精霊などよりも厄介な、聖獣伝説に巻き込まれることになる。 ※「アルファポリス」にも掲載。

　欠陥児童《エラーチャイルド》と呼ばれる魔物の因子を持った子供たちを集めた孤児院。その孤児院の運営を任された主人公イットは、借金返済のため一攫千金をめざし孤児院の家族らと危険な迷宮に挑む！ ※他サイトからの改稿転載です。

テロリストやテロ支援国家に兵器を売る『武器商人』を父に持つ少年、九部由樹(ここべ ゆき)は、ある日赤い髪の少女と出会う。 父の護衛をしていたというその少女から由樹が聞かされたのは、突然の父の死とその遺言。 遺言の内容は、『由樹に武器商人の仕事を継いで欲しい』というものだった。