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作者:桜ノ夜月/作品情報/Nコード:N3429JE
連載中 (全2エピソード) |
S県空の宮市中部に位置する中高一貫私立星花女子学園に通う学園の王子様・佐伯光は、自分の住む海谷市で偶然出逢った真っ直ぐで屈託のない新入生・沢村光に、あるアクシデントを通して星花女子学園で再会する。偶然にも同じ名前を持つ彼女たちは、最初はぎこちないながらも時間をともに過ごすなかで少しずつお互いのことを知り、次第に仲良くなってゆく。しかし学園の王子様・佐伯光には、人には言えないある[秘密]があって────
***
波の音が聞こえていた。自分の隣で手を繋いでいる、まだあどけなさの残る彼女を横目で見れば、どこまでも真っ直ぐな澄んだ瞳が夜の海を見つめていて。悪いことを知らないその綺麗な澄んだ瞳がどうしようもなく羨ましくて、そして少しだけ憎かった。
繋がれたままの彼女の手を強く引けば、隣に立つ彼女が戸惑ったようにこちらを見て、不安げに僕を見上げていた。いくら大人びて見えても、やっぱりそんなところは子供だなんて頭の片隅で考えてつい笑ってしまえば、彼女は「なんだよ」と言ってその頬を不満げに膨らませた。
「……ねぇ、」「ん?」
あどけなさの残るその膨れた丸い頬に出来るだけ優しく触れれば、彼女は酷くくすぐったそうに目を細めて「なんだよ」と再度甘えるように笑った。母親に向けるようなその表情に優しく笑い返すと、その小さな耳もとで囁く。出来るだけ優しく聞こえるようにと願いながら。
「────僕と一緒に×××くれる?」
僕の言葉を聞けば、彼女はその柔らかな表情を一変させて驚愕したように目を見開く。「え」と言う甘く掠れた声とともにその澄んだ大きな瞳が僕を見つめるのをどこか心地よく思いながら、四つも年下の彼女に甘えるようにその華奢な肩に腕をまわせば、彼女はぴくりと肩を跳ねさせてから困ったように目を伏せた。
波の音がやけに大きく聞こえていた。それに耳を澄ませながら「光?」と優しく聞き返して彼女の返答を待てば、彼女にしては珍しくやけに頼りなげな声で呟いた。
「オ、オレは────」
***
主催:楠富つかさ様
出版:星花女子学園
掲載:星花女子プロジェクト第10期(12月号)
協力:星花女子学園、星花女子学園生徒・教職員の皆様、海谷市、空の宮市、海谷市漁業組合、佐伯光の御家族の皆様、沢村光様の御家族の皆様
キャラクター原案:藤田大腸様(沢村光様考案)
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: ガールズラブ 学園 日常 青春 スクールラブ 星花女子プロジェクト 百合増えろください 最終更新日:2025/01/29 23:32 読了時間:約21分(10,291文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 16 pt ブックマーク: 2件 評価人数: 2 人 評価ポイント: 12 pt |
作者:胡桃/作品情報/Nコード:N1767IA
連載中 (全17エピソード) |
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「はぁ.....俺はなんて不運なんだろう」
コンクリートの寝かしつけられた男は、掠れた声で小さく呟いた。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 残酷な描写あり マフィア 男主人公 中華 現代 恋愛 最終更新日:2023/01/11 12:42 読了時間:約32分(15,932文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 40 pt ブックマーク: 5件 評価人数: 3 人 評価ポイント: 30 pt |
作者:蓮恭/作品情報/Nコード:N1026HQ
完結済 (全55エピソード) |
――エリザベート王女の声は呪いの声。『白の王妃』が亡くなったのも、呪いの声を持つ王女を産んだから。あの嗄れた声を聞いたら最後、死んでしまう。ーー
母親である白の王妃ことコルネリアが亡くなった際、そんな風に言われて口を聞く事を禁じられたアルント王国の王女、エリザベートは口が聞けない人形姫と呼ばれている。
しかしエリザベートの声はただの掠れた声(ハスキーボイス)というだけで、呪いの声などでは無かった。
普段から城の別棟に軟禁状態のエリザベートは、時折城を抜け出して幼馴染であり乳兄妹のワルターが座長を務める旅芸人の一座で歌を歌い、銀髪の歌姫ミーナとして人気を博していた。
そんな中、隣国クニューベル帝国の皇帝コンラートとその右腕であるアルフレート将軍がこの国を訪れ、三人の王女の中から将軍の妻を選ぶという話が持ち上がる。
エリザベート以外の王女達はその話に色めき立っていた。
しかし隣国の英雄でアルント王国の危機をも救ってくれた将軍アルフレートの妻に選ばれたのは、エリザベートであった。
婚約者のアルフレートと共にクニューベル帝国へと渡ったエリザベート。この時はまだ、国同士の繋がりの為に嫁ぐのだと信じ、不安を感じつつも何とか日々を過ごす。
そしてアルフレートと近しい悪役令嬢?レネの登場で、エリザベートの心は強く揺さぶられる。お陰で自分の恋心に気付くことが出来たエリザベートは、帝国独特の文化である婚前旅行というイベントもあり、相思相愛となった。
帝国まで追いかけてきた旅芸人一座と共に、ここでも歌姫ミーナとして舞台に立つエリザベートは、ガーランという不思議な奇術師と知り合っていた。
そして実は、そのガーランにはとんでもない秘密があって……。
残酷な真実、温かな愛、すれ違う想い……。
再びエリザベートを苦しめる為に現れた悪意。襲われ、監禁されたエリザベートは、目の前で繰り広げられる悲しい愛の終わりに胸を痛めるのだった。
監禁事件後、エリザベートはアルフレートに勇気を出して自分の本心を伝え、絆を深めた。
エリザベートの良き理解者である侍女レンカの意外な相手への恋の行方にも注目。
後半の物語では、リズミカルに様々な謎が解けていく心地良さを意識しました。
『アルファポリス』様にも掲載中。
ジャンル:異世界〔恋愛〕キーワード: R15 残酷な描写あり ネトコン13 ハッピーエンド 身分差 ヒストリカル 政略結婚 溺愛 執着 妖精王 軍人 異世界 恋愛 不遇 ざまぁ 最終更新日:2022/05/26 20:03 読了時間:約249分(124,097文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 1件 総合ポイント: 612 pt ブックマーク: 124件 評価人数: 41 人 評価ポイント: 364 pt |
作者:奏みくみ/作品情報/Nコード:N1104FT
完結済 (全7エピソード) |
【その瞳がみるものは真実と秘密】
町のはずれ、
小高い丘の上にひっそりと佇む
私立図書館『鈴原文庫』
そこは「幽霊が出る」と噂される場所。
祖父からいわくつき図書館を継いだ鈴原陽菜は、司書を務める成瀬祥一朗と、毎日来館者を待っている。
そんなある雨の日、ひとりの女性が訪れ陽菜に声をかけてきた。
「ヴァッサーゴの隻眼を探しているんです」と――。
ずぶ濡れで、湿った土の香りを纏う人。彼女は幽霊だった。抑揚のない低く掠れた声で彼女は繰り返す。
「ヴァッサーゴの隻眼を探しているんです」
ヴァッサーゴの隻眼――意外なその正体と幽霊の関係。小さな謎と手がかり。
謎を追う陽菜と祥一朗が辿りついた先で見たものは、悲しくも美しい、幽霊の“真実”と“秘密”だった――。
*この作品はエブリスタ、カクヨム、ノベマ!にも掲載しています。
ジャンル:ローファンタジー〔ファンタジー〕キーワード: 日常 現代ファンタジー 女主人公 シリアス 幽霊 切ない 最終更新日:2021/09/16 02:24 読了時間:約78分(38,873文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 12 pt ブックマーク: 3件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 6 pt |
作者:水菜月/作品情報/Nコード:N3589HC
完結済 (全16エピソード) |
遥果 <はるか> が差し出す傘に入る
夕映 <ゆえ> の甘く掠れた声。
奏多 <かなた> と抱き合うと潮の香りがしてくる。
ゆらゆら揺れて波の中。引きずり込まれ溺れていく。
三人が絡みあう、ひと夏の海辺の物語。
*この作品は、note、カクヨム、エブリスタにも掲載しております。
©️水菜月2021.
この小説に掲載されている文章・写真・イラストの著作権は
作者水菜月に帰属致します。許可なく無断転載、使用、販売を禁止します。
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: R15 悲恋 青春 海 欲望 快楽 恋 ドール ビター 最終更新日:2021/08/04 22:00 読了時間:約28分(13,579文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 4 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
作者:月島 真昼/作品情報/Nコード:N6284GO
完結済 (全7エピソード) |
女子高生がうざい。特に花川弥生がうざい。
花川に会ったのは夜中のことだった。俺はその日、会社の飲み会で帰るのが遅くなって、大した量は飲んでいなかったのだがほろ酔いの楽しい気分で駅から自宅までの道を歩いていた。すると道端で女子高生が蹲って泣いてやがった。街灯のぼんやりした灯りを頼りに自転車をがちゃがちゃやっている。どうやらチェーンが外れたらしい。「どうしよ」、「帰れない」とか掠れた声が聞こえてくる。
いい気分だった俺は珍しく親切心を出してしまった。「だいじょうぶかぁ?」と酔っ払い特有の間延びした声で呼びかける。街灯に照らされた女子高生がキッ、と鋭い目で俺を睨みつけたが泣いているからその白い顔は随分と力なく感じる。まあ知らんおっさんに急に声をかけられた若い女の反応しては妥当なところだろう。
JKに絡まれたおっさんが鉄壁のガードで女子高生を撥ねのけるお話。
ジャンル:現実世界〔恋愛〕キーワード: 最終更新日:2020/10/28 14:38 読了時間:約17分(8,442文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 1,562 pt ブックマーク: 189件 評価人数: 136 人 評価ポイント: 1,184 pt |
作者:屍さん/作品情報/Nコード:N5384GM
連載中 (全4エピソード) |
かつて、世界は私からアイツを奪った。これはひとえに私が未熟だったせいだ。だが、その時アイツは掠れた声でこういった。
「昇ろう。世界を美しく刻み付ける。先に行っていてくれ。時が来たらボクを迎えに来てくれ」
私はこのために生き続けてきた。
そして実現する。
異世界に召喚されることによって。魔王討伐はガキに任せる。
運命を乗り越えるために私は戦う。向かってこい、光よ、闇よ。
力が足りない。もっと、もっと私に力を……
必要なのは時と場所。それだけだ。
*土曜日20時投稿、筆が乗れば月水金のどこかで……
ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕キーワード: R15 残酷な描写あり 異世界転移 オリジナル戦記 冒険 男主人公 勇者 人外 魔法 最終更新日:2020/09/16 20:00 読了時間:約19分(9,088文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:安倍超まちょ/作品情報/Nコード:N4412FE
連載中 (全3エピソード) |
この世界には科学ではどうしても証明しきれない現象が多々ある。
その1つとしてこの物語で語られる【未知】という現象。
そんな曖昧模糊な現象に出会った人が、なんの因果関係か主人公の【神ヶ丘 昴】(かみがおか すばる)と出会い、残酷な現実に打ちのめされそうになりながらも解決へと向かうという物語。
【未知】は未だ知らずと書いて未知。
知られたものは未知ではない。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: R15 残酷な描写あり 日常 青春 最終更新日:2018/12/12 15:46 読了時間:約8分(3,643文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:ゆ/作品情報/Nコード:N0630DQ
短編 |
男の弾丸は容赦無く無法者達の身体を貫いた。
牧師だった男は自らが気付く間も無く倒れ臥した。
でぶの男は銃を抜く前に撃ち抜かれた。
痩せぎすの青年は呆然と佇み、そのまま凶弾に倒れる。
小男は逃げようと背中を見せた。そのまま撃たれ死んだ。
最後に残った青年は諦めたように膝をついた。掠れた声では青年は男に零す。
「おれに、賞金、付いてるんだな。」
「ああ」
男は額につけていた銃を下ろす。もう戦意は感じられない。聞くだけ聞いて殺すか。
「そうか、…ヒューイに、悪い事しちまったな…」
__ずっと騙しちまってたから、
町の友人の名前らしい。男には関係のない事だった。
「もう抵抗しねえから。潔く殺してくれ。」
きっと此奴は真面目な奴だったのだろう。だからこそ堕ち、だからこそ殺される。
普通に行きていたら、きっと幸せだっただろうに。
男は考えを振り払う。余計な詮索はするべきじゃない。
下手な同情はするべきじゃない。
ゆっくりと目を瞑り、男は引き金を弾いた。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 残酷な描写あり ハードボイルド 西部劇 最終更新日:2016/11/08 21:34 読了時間:約3分(1,343文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:尚文産商堂/作品情報/Nコード:N4613CY
短編 |
誰だと儂が声をかける。返事なんてあるはずがない。
ジャンル:ホラー〔文芸〕キーワード: 死神 部屋 最終更新日:2015/11/01 00:00 読了時間:約1分(456文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
作者:一ろと/作品情報/Nコード:N2095CL
連載中 (全2エピソード) |
死体に刺さり血に濡れた剣を取るのは躊躇われた少年は、残骸の中から鈍く光るナイフを見付け、手に取った。
赤い液体の中に横たわる両親と、争った末に倒された敵国の略奪者が視界の端に映る。
己がそうなるかも知れない怯えから来る震えで、構えたナイフの切っ先も定まらない。
少年の家の前で靴音が止まる。
音の持ち主が略奪者に壊され半開きになった扉を蹴り開け入って来た途端、少年は駆け出しナイフを振り下ろした。
腹を目掛けた筈が、逸れて太股に突き刺さる。
侵入者は刺さるナイフを気に止めず、ナイフを震える手で握り締めたまま固まっている少年を抱き寄せた。
「……ッ。」
驚きに身じろいだ少年を離さず、
「すまない。私がもっと早く戦いを終結させられていれば、敵を国に侵攻させる事も無く、君に両親を失わせずに済んだ。本当に…すまない。」
後悔の念で掠れた声で謝罪を述べたのは、この国の、
「…女王、様。」
少年が涙で歪む視線を上げた先には、泥や血に塗れようとも美しい顔に悲しみを湛え、眉根を寄せながら唇を噛み締め、潤んだ蜜色の瞳から雫を零すまいと気丈に振る舞う女王の姿。
涙の代わりか、太股に刺さるナイフを伝い、血が流れ落ちた。
ジャンル:ノンジャンル〔ノンジャンル〕キーワード: 少年 女王 小説 ファンタジー 剣 戦い 成長 結婚 最終更新日:2014/12/25 00:34 読了時間:約12分(5,535文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
作者:シュウ/作品情報/Nコード:N2742CF
短編 |
花火大会に勇気を振り絞って誘った女の子の話。百合注意。
ツイッターのなんちゃら診断というやつの「掠れた声」「感動詞禁止」「夕焼け描写必須」の縛りプレイで書いております。
ジャンル:ノンジャンル〔ノンジャンル〕キーワード: ガールズラブ 百合注意 掠れた声 感動詞禁止 夕焼け描写必須 ツイッターのアレ 花火大会 最終更新日:2014/07/26 10:03 読了時間:約3分(1,489文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 18 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 3 人 評価ポイント: 18 pt |
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