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作者:守尾八十八/作品情報/Nコード:N0879ID
完結済 (全39エピソード) |
妻子を抱えささやかながら幸せに暮らす大学教員、黒沢裕太(くろさわゆうた)の元に、同窓会の案内状が届く。
高校時代の黒沢は、学校で受けた定期健康診断をきっかけに、自らの身体が思わぬ問題を抱えていることを知らされる。そしてそれは、クラスメイトの藍田弥生(あいだやよい)も同じだった。
日常生活に支障はない。ただ、成長・加齢に伴い体内で病魔が暴れ出す可能性がある。弥生は、そのことを極度に恐れる。
さらに、抱える問題は黒沢より弥生の方が深刻なのだと二人は知る。弥生の苦しみに、黒沢は心を痛める。
運命共同体の二人はいたわり合うが、黒沢の痛恨のミスで、弥生を絶望の淵に立たせてしまう。黒沢はそれを未然防止することができたはずだ。問題がより深刻であることを知っていながら、弥生を追い詰め傷つけた。
可憐な弥生への想いが募る自分に、黒沢はようやく気付く。でも、傷つけてしまった弥生との関係修復は望めない。二人は仲たがいしたままのような状態が続く。黒沢は、愛する弥生の健康のことだけを、弥生の将来のことだけを祈念し、傍観者として過ごすと決める。
しかし、弥生も黒沢との関係修復に悩んでいたと、黒沢は推し量る。仲たがいは、二人の優しさ、弱さ、生真面目さに基づくすれ違いだったのだ。
三年生に進級する春、黒沢は天からの啓示を受ける。自らが帯びる崇高な使命を悟る。託された運命に突き動かされる。
クラスメイト女子全員と担任教師を敵に回し、弥生はそれに応える。天の啓示はおそらく、弥生にも降り注いでいた。
そんなほろ苦い思い出の残る高校の同窓会に出席しないと、黒沢は妻に告げる。
【筆者は8月9~30日の間、威力業務妨害の容疑で警察に逮捕され身柄を勾留されていました。その間の投稿(連載更新)は、事前の「予約」機能によるものです。】
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: お姉さんは白衣の天使 文芸部、新聞部は違う 視力の低下で卓球断念 ドメスティックな問題 雨に打たれ閃光を浴び 数学できず文系クラス 美術室の奥にいるなら 英語教師気まぐれ期待 GIFTofMAGI とっておき高尚な話題 二重人格と思われてる 重篤な変質者の贈り物 ひな人形押し入れ待機 米国の若者流あいさつ 色情狂が公然わいせつ 最終更新日:2023/10/01 00:00 読了時間:約160分(79,548文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 20 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 2 人 評価ポイント: 18 pt |
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