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作者:朱 臨波/作品情報/Nコード:N6943DB
短編 |
東北農民の窮状を見かねた青年将校団は、首相以下要人を殺害し官庁を占拠して真崎大将への大命降下を実現しようとする武装蜂起計画を立てる。意見を求められた安藤大尉は、天皇が反対すれば本計画は失敗する。要人殺害など不要。むしろ宮城を占拠して天皇の身柄を拘束し、天皇に直接諸策実施のための勅令発布を願うべきであると主張した。天皇が応じなければどうするのかとの問いに、安藤は銃剣を突きつけて天皇を脅迫してでも勅令を勝ち取るべきだという。青年将校団は決意を固め、宮城占拠を果たす。国内の貧富の差を解消すべく安藤らは、勅令発布を天皇に強要し、天皇一家を人質に取られた政府は、各勅令を実施する。従来の統治機構を残したまま、いつしか安藤らは実質「天皇親政」を主導する「下克上」を実現していた。国内社会改革に専念することにした安藤らは、台湾・朝鮮・満州以上の対外膨張政策をとらず、欧州対戦にも巻き込まれなかった。昭和21年、欧州大戦が終了し米欧が疲弊する中、日本国は経済的にも安定し平和を謳歌していた。「鼓腹撃壌」が政治の理想であるとの安藤の言葉に天皇は賛意を示すのだった。
ジャンル:歴史〔文芸〕キーワード: 2.26事件 安藤大尉 昭和天皇 斎藤内大臣 東北農民救恤 社会政策 北 一輝 陸軍 参謀本部 最終更新日:2016/01/14 15:10 読了時間:約19分(9,091文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 19 pt ブックマーク: 4件 評価人数: 2 人 評価ポイント: 11 pt |
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