魔呪術の才を隠して生きていた少女『アーミラ』。 　十歳以前の記憶を失いながらも、亡き師の言葉を胸に静かに生きていた。 「……婆から教わったこと、魔術のそのすべて、人には決して見せてはならん……」 　しかし、隠していた力は女神継承者としての運命を呼び覚ます。 　声を持たぬ鎧『ウツロ』に導かれ、三女神の仲間とともにアーミラは旅立つ――。 　選ばれしは、 　　長女『天秤』の女神継承者―― 　　リブラ・リナルディ・ガントール 　　次女『天球儀』の女神継承者―― 　　アーミラ・ラルトカンテ・アウロラ 　　三女『柱時計』の女神継承者―― 　　チクタク・オロル・トゥールバッハ 　重さ、距離、時間を計る神器を携え、三女神達の計り知れない物語が幕を開ける。 　❖ ❖ ❖ 　空気感を表現するため文体は硬め、戦闘描写や伏線も盛りだくさんなので是非読んでみてください。

このサイトにある作品だけ少年少女老若男女が死に、転生していった。大方その誰しもが優れた才能を以て異世界を支配してきただろう。正義の為に。復讐の為に。誰かを救うために。あるいは平和を堪能するために――もしもその命全てが一つの世界に実際にあったなら？　その異世界に転生者が当たり前にいたら？ 　彼らが祝福されるのは当然のことである。なぜなら彼らは正しく死んだ。ゆえに神から祝福されたのだから――もしも神が存在しなかったら？　そこにある世界は偉大な死に意味を与えるのか？ 　一度死んだ者たちの死生観、強大な力への信仰と服従、富と幸福。戦う理由と死ぬ理由――最後の異世界転生。これは死の真の意味を求める物語である。

かつて容易に異世界転生出来た男が居た。 しかし年を経るにつれ、次第にその手段を失って行く。 男は残された人生で可能な手段を用い、最後の異世界転生を試みる事になる。

この作品を一から書き直した新作『最後の異世界転生譚　――Echoes Beyond the Aurora Manuscript――』を公開しています。是非そちらをお読みいただければと思います。 『三女神の破壊活動』と書いて《ホーライ・サボタージュ》と読みます。 青年、井上慧《アキラ》はある日突然板金鎧となって異世界に転生する。 そこで出会ったのは泣き虫で人嫌いの魔女アーミラ。聞けば彼女こそが召喚した張本人であり、戦えない自身に代わり護衛として魂を呼び出したのだという。 迷い込んだ異世界には三女神と呼ばれる力が存在し、その刻印を継承した三人の娘――『継承者』――は、与えられた神器の力を行使して、長きに渡る禍人との争いから神殿を勝利へ導かなければならないという。 　　『天秤』　は世界を量り、 　　『天球儀』は世界を測り、 　　『柱時計』は世界を計る。 重い使命を科せられたアーミラを放っては置けないアキラは、『はかり』知れない争いの渦へと巻き込まれて行くのであった……

マンホールに落ちた少年・佐久間千里の人生は、異世界に引き継がれた。 と、思いきや、チート能力の在庫がない？ 「在庫がないならしょうがないな。」ｂｙ千里 最初で最後の異世界転生は、最悪の幕開けとなった。 日常系異世界転生がここに始まる...。