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作者:夢之ゆめぜっと/作品情報/Nコード:N0171CM
短編 |
惑星のちょうど中央とされるその場所に、巨大な美術品とよぶにふさわしい円形のドーム型スタジアムが聳えている。
幾世代も前に全世界からスッポリと消えてしまった、野球。
その、かつてのピッチャーマウンドとされる場所の地上50センチ辺りに、青白く閃光の群れがうようよ蠕動する直径20メートル程にもなる巨大な球体のかたまりが浮かんでいる。
かつて観客すらゆるされず、試合結果や練習に関するすべて、すべてが語ってはならず、すべてが忘却のボイドへとすっぽりかき消されてしまっていたその野球に関する知識、情報、噂、記憶すべての総量が、休火山のように忘れ去られた頃いきなり噴き出してしまった、マグマのようなものであった。
つまり、当時の人々が絶対に知ることのできなかった事実の秘密の濃密が、この球体に降臨し谺していた。
その膨大な歴史的資料の集積を、かれなりに編纂して、かれはボール大に凝縮したものを、すなわちすべてを象徴したひと試合として作り上げ、世界に量産した。
わたしはいま、それを手にしている・・・
観客のいないプロ野球にやがて見出だされるスポーツの精髄。
それはやがて人類を世界を、宇宙をも通過し到達する壮大なものだった。
さあ、その答えを、観戦してみないか?
ジャンル:ノンジャンル〔ノンジャンル〕キーワード: なろうコン大賞 幻想文学 プロ野球 コント集 深淵 美 神 超越 宇宙 延長戦 永遠 照明 電撃 有野義母窓親王 朝まで生ステ 最終更新日:2015/01/11 23:49 読了時間:約52分(25,917文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
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