気づくとバスに乗っていた。周りに聞くと、どうもキリフとやらに向かうバスらしい。 　目が覚めると夢か、と思うけど、どうやらこれは続き物の夢だった。 　繰り返し見る夢の中、進む場面に戸惑いつつ、最後はどこへ辿り着くのか。 　夢で繰り広げられるのは、ただの夢か、それとも……？ 　神隠しと異類婚姻譚。シリアスっぽいですが、本人はハッピーエンドです。

バットエンド厨の女子学生小説家は幼なじみで読者である男子学生にハッピーエンドを書いてほしいと言われたが、本人はハッピーエンドを書きたがらない様子。一体その訳とは──────。

ずっと、強い視線を感じていた。 視線の主は、４月に中途採用されて入社した岩城くん。 勘違いかもと思ってみたけど、告白をされて付き合っている。 今夜にでも、全てを捧げたいの。 私に、こんなに強い気持ちを抱いてくれて、ありがとう。

前世で暴虐の限りを尽くしたとある令嬢はギロチンによって処刑され、アビゲイルという家族から虐待されていた公爵令嬢へ憑依した。 「あらあら、それでは今回はまっとうな人生を歩もう……なんて思うわけないわよねえ！」 思うままに生きたことに後悔のない彼女は、新しい人生でも変わらず悪役令嬢として、気ままに振る舞い、自由に生きることを（蹂躙することを）決意する。元の公爵令嬢アビゲイルを虐待していた家族やメイドたちを嘲弄しながら。 そんな彼女が今世で出会うのは、性格最悪の辺境伯。 本来ならうまくいくはずのない結婚生活のはずだが……。 タイトル変更前（二度目の悪役令嬢は、変わらず悪役令嬢のまま自由気ままに生きさせて（蹂躙させて）頂きますね（笑）） ※設定はゆるめです。 ※辺境伯の登場は第8話目になります。遅めになりすみません。m(_ _"m)

「お前との婚約は破棄する」目の前で起きた茶番劇にアリディアは興奮していた。何ソレ、そんな事を本気でする人なんていたのね！！ 浮気相手を腕に引っ付けて、なるほどソレが真実の愛ですか。　 ふふっ。他人事だと思って見ていたのに、まさか自分にも降ってくるなんて思いませんでした。

自分たちのパーティを陰ながら支えてくれていたメンバーを追放した冒険者の末路。 メンバーとロクなコミュニケーションも取らずに被害者ヅラしながら追放されていく冒険者の行先。 追放劇はいつだって人間の業にあふれている。 『追放屋』という仕事をしているヴェルは冒険者パーティの追放劇を演出する。 さまざまな罠や工作を駆使し、関係性に亀裂が走るパーティの人間模様を観察しながら彼は笑う。 彼は人間の愚かさや醜さが露わになる瞬間が大好きなのだ。 今回の標的は上り調子のAクラス冒険者パーティの落ちこぼれ魔術師。 初級魔術しか使えない彼は結構なチートスキルを持っているのだが、その有用性にパーティメンバーは気付けず……という教科書通りの追放劇にヴェルの心は踊るのであった。

牢の中で、ラツィアーナは一人、思い出に浸っていた。 残酷ともいえる運命に、ラツィアーナは抗うつもりは無い。 ただ、夫と呼んだ一人の人との思い出に浸っていたかった。 処刑されるのは、変えられない運命なのだ。そこに希望の入り込む隙など無いことに感謝さえしている。 ラツィアーナは、残虐の限りを尽くしたマンソン家のただ一人の生き残り。 そして、夫に処刑されるのを待つ、ただの娘だった。 4話完結済み　連日0時投稿 8/18より夫視点追加