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作者:ユリウス・ケイ/作品情報/Nコード:N2874IO
短編 |
目が覚めると、仲麻呂は一面桃の木が咲き乱れる、趣のある佇まいの丘に寝そべっていました。
彼が目を開けた刹那に、桃の花びらがひらりと風に乗って流れてきて、彼の頬に落ちて来ました。彼は咄嗟にそれを掴み、払いますと、おもむろに辺りに視線をやって眺めたのです。
丘の上には、桃の花びらで覆われた実に美しい景観が広がっておりました。それはまるで桃色の絨毯のように見えて、とても幻想的な風景だったのです。
彼は『ここはどこだろう…』と、上体を起こします。すると彼の身体を着飾っていた花びらが、スルリと抜けて落ちたのです。彼はその時になってようやく、記憶が蘇って来ました。[本文抜粋]
ジャンル:童話〔その他〕キーワード: 伝奇 童話 書き下ろし 桃源郷 阿倍仲麻呂 唐の都・長安 遣唐使 李下に冠を正さず 怪盗 冬童話2024 最終更新日:2023/12/24 05:00 読了時間:約50分(24,876文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 32 pt ブックマーク: 2件 評価人数: 3 人 評価ポイント: 28 pt |
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