「仲良くしてあげてね」 　従姉からそう言われてランショウが大切に守り育ててきたホタル。 「おおきくなったら、にーにのおよめさんになる！」 　無邪気にランショウに甘えるホタルは言葉を話せるようになるとそんな事を言い出した。 　およそ十歳も年上のランショウは幼子の戯言だと聞き流していたが…………。 国民の生活が貧窮している帝国が舞台で、反乱に巻き込まれる？飛び込んでいく？ランショウと、ランショウの帰りを待つホタルの話です。 どちらかといえば和寄りのファンタジーですが、魔法や特殊能力などは一切出てきません。 タグに「中華」を入れているのは、舞台のモデルにぼんやりと水滸伝をイメージしたからです。風習や衣服などはふわっと和です。 ざっくりまとめると東洋風ファンタジーな世界観です。 戦争、略奪、死、陵辱など暗いエピソードがありますので苦手な方は避けてください。 主人公の二人は、ハッピーエンドになります。 短編で投稿しますが、長い話なのでご注意下さい。

夢は覚めず、続く。新たな冒険の物語がはじまる。 障魔との戦いに勝利し香澄（こうちょう）、源龍（げんりゅう）に李貴志（イ・フィチ）、羅彩女（らさいにょ）たちは、貴志の故国・暁星（ヒョスン）にて平穏な日々を送っていたが。 新たな障魔・試練は尽きず。一冊の本から、新たな冒険がはじまる。 それはさながら幻夢を流れゆくがごとし……。 ※東洋風幻想小説です。一頁につきおよそ一千文字。 ※「幻想小説　流幻夢」の第二部作品です。この作品はエブリスタとカクヨムでも公開しています。

帝国支配から脱し独自の皇帝を立てた三つの国が、勢力争いを繰り広げる半島にて。戦場で華々しく散ったカファ国の将軍ソン・リシェンの息子であるザオは、軍の精鋭部隊の小隊長として、仲間とともに重大な任務を仰せつかる。それは、カファ国を勝利に導けという「天命を受けた巫女」の護衛だった。見つめ合いすれ違う人々が生きて死ぬ、戦いの物語。 ☆カクヨム、ステキブンゲイにも掲載しています。 ☆全四十話です。 ☆この話は空想の産物です。実在の人物、団体などとは一切関係がありません。

旅の用事でとある深山に入った少年。偶然見つけた巨大な寺の威容に気を取られていると、いつの間にか門前に現れた鋭い雰囲気を纏う美青年に、門前の階段上からいきなり蹴りを放たれ、追い払う真似をされる。 美青年は寺院で育てられた武道家。何者が訪れようと、先ずもって警戒心を露わに闘技で出迎える。 旅の少年は、飄々として一見何の変哲もない風であったが、特殊に育てられた毒蛇を相棒として使役し、"毒を持って毒を直す"毒療師（どくりょうし）という存在だった。 二人の出会いが新たな絆と出発を描く。 一方、ある別の場所では不穏な人間達の思惑と気配が……！？

有馬エルメと弟のメルは、神々と魔法使いが暮らす奇妙で長閑な異世界に流れ着き、魔法使いとして育てられる。 十年後、神にも原因がわからないある“異変“の原因を解明すべく、研究士と呼ばれる魔法使いたちが死者の国・東京を調査していた。成長した姉弟に、研究士らは協力を要請する。 小学校では差別と偏見に苛まれ、家では威圧的な母に怯えて過ごしていたエルメは、成長してなお「自分の本当の気持ち」に気づくことができず、自身を蔑ろにしてしまう。 日本と異世界、二つの文化の狭間で、愛すべき魔法使いたちに見守られながら、エルメは自らの在り方を模索する。 初めて書いた長編小説で、半年くらい書いているうちに私がlv.1からそこそこのレベルアップを果たしてしまい、投稿済み部分にうまく繋げられなくなっています。 最後まで書き上げますので、どうぞ気長にお付き合いください。これまで拙作に目を通してくださった皆様、誠にありがとうございました。大変励みになります。 ※本作はカクヨムにて本連載中です。アルファポリス、小説家になろうへは随時転載しています。

【運命に立ち向かう少年と、運命を導く狐の物語です】 　里山の奥、人から隠れるように生きる薬師の元、少年・明星（めいせい）は自身の体から草木を生やすという奇妙な「何か」を持っていた。 　村人と接点を持たず過ごす中、唯一の村の友人・宇航（うこう）の手招きにより、初めて村の祭りの見学が許される。だが当日、村はある生き物の襲来により地獄に変わった。 　——　人間を食らう化物「虚」　—— 　二十四年前、人の手によって滅ぼされたはずの化物が、再び人を食い始めた。 　村が蹂躙され死ぬ寸前のところ、明星の前に白い狐が現れる。家族や友人が飲み込まれる中、明星の手に握られた石が貫くような光を放ち弓へと変えた。 「願え！　お前の意思を持って虚を殺すと！」 ＊　世代をつなぐ家族愛と、人間的成長をテーマにしたファンタジーです。 ＊　上巻です。下巻へ続きます。

時は辰帝国治世・晴紅十五年。 江湖の戦士・源龍（げんりゅう）は少女剣士・香澄（こうちょう）との果し合いに敗れ、閉じゆく瞳で海を眺める。 文学を志す暁星（ヒョスン）からの留学生・李貴志（イ・フィチ）は夢の中で香澄に仕留められて。 物語はそこから始まり。世界樹に導かれる……。 時空を超越した冒険世界へいざなう東洋風幻想小説。 ※現在第二部を連載中。 ※この物語はエブリスタでも連載しています。 ※一頁およそ一千文字のペースで連載してます。この物語の登場人物は、作者の過去作品の登場人物の使いまわしで。空想のまま書けるがままに書いています。 ※ 時々お休みをいただくこともありますので、活動報告をチェックしていただけたらありがたいです。

王立魔道学院の生徒であるあたし玲萌(レモ)と、後輩のおとぼけ怪力少女・夕露(ユーロ)、そして卒業生である半妖の青年・樹葵(ジュキ)の冒険譚。 今回受けた依頼は、不死鳥の生け捕り！ 優しい娘だけど寝てばっかりの夕露と、ところかまわず最強魔術をぶっぱなす樹葵に常識派(！？)のあたしは振り回され――はしない！　が、このパーティーで無事、依頼達成できるのか！？ そして依頼主の思惑は？ 東洋風異世界を舞台に、魔法が炸裂するコメディ短編です。 ※カクヨムにも掲載しています

『蘭華伝（ランファでん）』 　かつて王太子と愛し合うも陰謀によって命を狙われ、苦境の中で密かに守り抜いた娘に希望を託した元宮妓。 　遺された想いを受け継いだ少女は、自身の出自を知らないまま王宮に辿り着く。過去から未来へと巡る因果の中で、彼女を取り巻く数々の運命が新たに動き出す。 　厳しい身分制度の壁と忍び寄る謀略に何度も阻まれながら、ひたむきな強い意志と、『一度見た舞を完璧に再現できる』という天賦の才を武器に、舞踊を極めし宮妓になるべく未来を切り拓いていく――。 　――天才的な舞踊の才能を持つ賎民王女の、国全体を蝕む脅威に立ち向かう東洋風後宮物語。 ※序章は、主人公である林蘭華（リン・ランファ）の母である林雪英（リン・ソリョン）が主人公です。 本編は第一章から開始致します。長い目でお付き合い下さいますと幸いです。

登校中に、突如異世界召喚された雅、十六歳。 自分の召喚者は……神的存在、七穂神！？ しかもこの世界。七穂神の奉公として、邪石を滅ぼす稲穂隊の入隊が強制！？こうなったら、１番上の位、『お稲荷様』まで上り詰めてやる！ 魔法、体術初心者が、仲間や恋人と出会って強くなる、絆の物語！ ※「残酷な描写あり」ですが、エグい所はあまり書かない予定です。

※2018年～2020年、及び2022年、第6回～8回、10回のネット小説大賞一次を通過しました。 　黒牡丹の塔には、恐ろしい魔将が住んでいる……。 「黒髪の御方」と呼ばれるその者こそは、すめらの帝国一と恐れられる武神。 　帝国を守る柱国将軍のひとりであるという。 　その力は一騎当千。しかも不老不死にして、残酷きわまりない気性なのだとか。 「かあさん、かあさん、きれいなおとよ！　てんのきらめき、おどるかぜ！」 　山奥の村に住んでいた少女クナは、一夜のうちに巫女にされ、「黒髪の御方」に捧げられた。 　月神殿の大神官トウイが、手塩にかけて育てたおのが娘、マカリ姫を差し出したくなくて、クナを身代わりにしたのだ。「柱国将軍」は無敵の加護を得るため、巫女をあるものへのいけにえにしてしまうからである。 　しかし―― 「あたしを、たべてください！」 　逃げるわけにはいかない。食べられないわけにはいかない。 　飢える家族のために、クナは身代わりの使命をまっとうしようとする。 　それを怒って止めたのは、他でもない、黒髪の柱国将軍その人だった。 　 　かくして生きながらえたクナは、知ることになる。 　おのれは、「ふつう」とはまったく違うものだということを―― 　大陸随一の古き超大国すめらを舞台に 　時を越えた絆を紐解く、和風大河ファンタジー。

更紗は、王宮付き星詠み師である紅家の末娘。 幼い頃に星詠みの資質がないと宣告され、更紗は星詠みとは無縁の日々を送っていた。 一方双子の姉、絹蘭は才能を見出され、幼い頃から次代の星詠み姫候補として教育を受けていた。 二人が生を受けて十六年後、現星詠み姫が天寿を全うした。次代の星詠み姫が選定されることとなったが、絹蘭の妊娠が発覚。 更紗は姉の替え玉として、王宮へ上がることになってしまう。 同じく星詠み姫候補である璃家の慶花と出会う。 一見非の打ちどころのない美しい少女の慶花。しかし、彼女も大きな秘密を抱えていた。

王女であったユォノは祖国を攻め滅ぼされ、敵国の王の後宮へと入れられた。激しい差別に晒されながら孤独を耐え忍ぶ彼女に手を差し伸べたのは、幼い頃に婚約を結んでいた王子であった。徐々に宮殿内で立場を得ていくユォノ、しかし彼女には「ある秘密」があった。それが明るみに出たとき、宮殿の内外を取り巻く問題が一気に動き出す……。 祖国を滅ぼされ帰る場所を失った亡国の王女と、軍功 を求めて狂ってゆく父を止めようとする大国の王子が、周囲からの偏見に立ち向かい、やがて国を変えるまでの物語。あるいは過去に囚われた二人が、手を取り合って歩いてゆくための成長譚。

　中学時代、部活の仲間と一生に河川敷を歩いていた折本誠一は、そこで見たホームレスの姿から、この世の理不尽を悟りました。あんな人生は送りたくない、この世の地獄に焼かれるような人生は。ホームレスは夕陽の光に、灼熱地獄を重ねて、自分の中にある亡者をずっと睨んでいたのです。誠一は「それ」に脅えるあまり、今までほったらかしにしていた学校の教科書を開き、猛勉強の末、普通一般の人が辿る、大学進学から一般企業への就職を果たしましたが、そこで待っていたのは、彼の未来を大きく揺るがすモノ、そして、さらに先に待っていたのは、人間が求める最高の世界でした。 　異世界よりも、極楽浄土の方が快適じゃねぇ？ ※本作品は、異世界モノが流行っている昨今、「西洋風の異世界で『俺TEEEE』や『ざまぁ』、『ハーレム』や『スローライフ』等を楽しまなくても、『それら』の要素を含んだ世界（または、それらのいくつかを含んだ世界）だったら、別に他の所でも良くね？　東洋風、特に日本風の異世界があっても良いんじゃね？」と言うノリで書いた試作品です。あくまで試作品なので、物語は試しの1話分しか載せていません。ご了承下さい。 「カクヨム」でも掲載しております。

－太古の昔から繋がれた、鎖を断ち切るための旅。 男子高校生・燈志（あかし）は、ある日もうひとつの世界"別葦原（ことあしはら）"に入ってしまう。 現実と異世界、ふたつの世界が入り混じった戦いがついに始まる！

アラビアンナイトのような平安絵巻のような中華王朝のような、混じり混ざった夢を見た。山吹色の髪に露草色の目をした皇帝に出会った。目覚めて、何度も、また同じ世界の夢を見る。

パーティから９９回追放された女、シブキ。 彼女は１００回目のパーティに、かつての友人――幼馴染たちが所属する“黒の王蛇”を選んだ。 今度こそ何かを変えたい。 だがそんな想いも虚しく、一ヶ月後、１００回目の追放のときがやってきた。 しかし彼女は追放されると同時に、謎の声を聞く。 『実績【パーティを１００回追放される】を達成しました、スキル【もう全部こいつ一人でいいんじゃないかな】が解放されます』 そして気づけばシブキは謎の空間に飛ばされていた。 そこではあらゆるスキルを習得できて、あらゆるアイテムを作ることもできるようで……？

和泉 鋏華と言います。3人組でリレー形式で小説を書いていきます。これが初投稿なので、至らないところもあると思いますが、どうぞご容赦ください。不定期です。 蒼星郷、人間と妖怪が住むこの世界で、3人の旅人が騒ぎを起こしながら旅をしていた。これは、その記録の一端である……

この世界では霊的な縁というものが信じられている。貴族の男性には「緒荷神」という女性が付くのだけど、その女性は恋愛的な意味での「運命の人」ではないらしい。 ユニコーンに乗って私の緒荷神を探そう！あ、見つけた・・・ちょっと待て、美人過ぎるのだけど！

山岳のラゴ族を率いる青年サウレリは、 盟約相手の烏翠（うすい）まで人質となる妹を送ってきた。 妹を預ける先は、烏翠の王族で旧知の弦朗君（げんろうくん）。 味方であり味方でなし、敵であり敵でなし。 若者２人はかねての約束通り、月下で酒を酌み交わす。 互いの立場を思いやり、行く末に不安と希望を抱きながら――。 烏翠国物語シリーズ 「戦場を渡る蝶　～翠浪の白馬、蒼穹の真珠外伝２～」の続編となりますが、 本編だけでも読めるようになっています。 「カクヨム」との重複掲載です。