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作者:羅心@桃姫様&桃姫BLACK/作品情報/Nコード:N8952IX
連載中 (全159エピソード) |
鬼ヶ島にて──犬、猿、雉の犠牲もありながら、死闘の末に鬼退治を果たした桃太郎。
故郷の村に帰還した英雄は、やがて一人の娘を授かった──その名は桃姫。
桃姫が10歳を迎えた祭りの夜──突如として鬼の軍勢が村を襲撃した。
軍勢を率いるのは、かつて討伐された鬼ヶ島首領の息子──温羅巌鬼(うらがんき)。
村は瞬く間に蹂躙された──家々に火が放たれ、人々は血の海に沈み、桃太郎も巌鬼との戦いでその命を落とした。
「──桃太郎の娘よ、生きて地獄を味わうがよい──」
両親を殺され、燃える村にただ一人残された桃姫に対して巌鬼はそう言い放つと、軍勢と共に鬼ヶ島に引き上げた。
「──地獄では……生きていけない──」
絶望した桃姫は、涙を流しながら己の喉元に刃を突き立てた──その時、一人の麗人が桃姫の前に姿を現した。
美しい銀髪を月の光に輝かせた彼女は、震える桃姫の手を優しく握って、静かにほほ笑んだ。
「──私の名は、雉猿狗(ちえこ)。御館様との約束を果たすため、ただいま天界より現世に顕現いたしました──」
呆然とする桃姫に向けて、雉猿狗は天照大御神を思わせる慈悲深くも力強い眼差しで告げた。
「──桃姫様。あなた様が強い女性に育つその日まで、私があなた様を必ずや護り抜きます──」
かくして、桃太郎の血を受け継ぐ少女〈桃姫〉と三獣の化身〈雉猿狗〉の日ノ本を巡る鬼退治の旅路が幕を開けるのであった──。
《桃姫シリーズ 全五幕》
【第一幕 乱心】
一夜にしてすべてを失った10歳の桃姫は、故郷の花咲村に別れを告げて、お供の雉猿狗と共に鬼退治の旅に出る。
【第二幕 斬心】
日ノ本を巡る旅路。出会いと別れを繰り返し、奥州・伊達領に辿り着いた桃姫は、16歳の女武者へと華々しい成長を遂げる。
【第三幕 覚心】
17歳の桃姫は、己の体に流れる桃太郎の血の力に目覚め、闇に堕ちた関ヶ原の戦場を救い清めるための決戦に身を投じる。
【第四幕 伝心】
悪徳陰陽師・道満と晴明、そして明智光秀の千年天下の野望を打ち砕くため、19歳になった桃姫は最後の鬼退治へと向かう。
【桃姫BLACK】
時は流れ──桃姫様の伝説から500年後の2099年。復讐の黒鬼と化した足立の姉妹が、滅びゆく日本の未来を斬りひらく。
ジャンル:ローファンタジー〔ファンタジー〕キーワード: BK小説大賞 HJ大賞6 ネトコン13 集英社小説大賞6 シリアス ダーク 女主人公 和風 戦国 伝奇 神様 仏様 桃姫様 桃太郎 陰陽師 R15 残酷な描写あり 最終更新日:2025/05/10 23:35 読了時間:約1,209分(604,244文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 34 pt ブックマーク: 6件 評価人数: 3 人 評価ポイント: 22 pt |
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