和大（かずひろ）、隼斗（はやと）、政悟（せいご）は三兄弟。 最年少の政悟は、まだ十四歳。少年と呼ぶには繊細で、大人と呼ぶにはあまりにも無垢だった。 彼らが仲間とともに担うのは、「正義」では語れない任務。 犯罪を未然に防ぐため、時には犠牲を選ぶことさえある。 ――それでも、信じていた。 自分たちは同じ場所に立っていると―― 使い捨ての駒に過ぎないと知りながらも、彼らは戦い続ける。 やがて、それぞれの「守りたいもの」が、彼らを引き裂いていく。 裏切り、葛藤、分かちがたい絆。 人は堕ち、そして選ぶ――生きる意味を。 正しく堕ちきるその先に、光はあるのか。 今を生きる、すべての人へ贈る。 悲しいだけでは終わらない、静かに心を打つ物語。

この物語の主人公・レイジは正義じゃない。 振り切れた極悪でもないし、強い信念のあるダークヒーローでもない。 そんな凡庸な苛められっ子の彼が、手に入れた能力で逆境を乗り越え、復讐し、失った10代後半を取り戻すべく邁進していく。 これは、レイジが私利私欲を満たす中で、何やかんやで地球を救うことになるお話。 読む人によっては胸糞かもしれない、邪道ファンタジー。

魔法が存在する現代。 人々を脅かす強大な敵と戦う『魔法少女』たちは常に明るく、時には優位に時には奇跡的に勝利を得る。 だが、魔法少女も人間だ。 敵と戦うからには、極端な重圧やストレスに晒されるのが当然である。 では彼女達はなぜ、常に強く正しくあることができるのか？ それは……。 これは誰にも知られない場所で、それでも責任を果たそうと頑張る、『正義じゃない』魔法少女の物語。

勇者ルナが悪者を倒すお話。悪者とは言っても、彼等には彼等なりの正義があります。悪者の正義を聞いてあげてください。少し納得してしまうような、そんなの正義じゃないと叫びたくなるような、そんな気持ちになると思います。

正義と悪の裏側です。