幼馴染のイカルガは熱線を吐くことができた。 　それは山羊の巨人≪ヘルデ≫を一撃で焼き殺すほどだったが、ある日熱線を誤射してしまい、仲間のひとりを死なせてしまう。 　そのショックからかイカルガは自殺してしまった。 　２年後。 　イカルガを生き返らせようとしていた１９歳のハルタは、１２歳の少女チユと出会う。 　１３歳までに≪風を操る力＝耳絶ち≫が使えない者は≪蓋魔≫と呼ばれ忌み嫌われる。 　チユはそれを理由に、両親に殺されそうになっていた。 　助けに入ったハルタは、チユの顔が死んだ幼馴染と瓜二つであることに気づく。 　それだけでなく、チユは熱線を吐くことができた。 ※カクヨムにも同名で投稿しています。