リオ・ラザフォードは、ラザフォード公爵の娘である。強面の父、強面の母、知的でやさしい十一か月違いの兄に囲まれ、しあわせに暮らしている。が、ラザフォード公爵領以外では、ここ数年の王家の横暴に加え、疫病や飢饉で荒れに荒れていた。各地で暴動や反乱が多発しており、モットレイ王国は壊滅の危機に直面している。そんなとき、国王よりリオを妃に差し出すようにと命が来た。それを拒めば、ラザフォード公爵家、さらには公爵領にめいわくがかかってしまう。リオは、妃になることを決心する。兄を執事と偽り、同行してもらったリオは、宮殿でとんでもないものを目撃し、真実を知ることになる。 ※ハッピーエンド確約。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。 ※タイトルは変更する可能性があります。

【第3章突入ッ！　1日おきに新話公開ッ！】 　 　私、リリアーナ・プラチナブロンドは新米聖女ですの。 　国王様に命じられて、お友達の女勇者さんと一緒に北の魔王城へ向けて旅をしている真っ最中です。 　世界の平和を維持する為、ヒトと魔族の間に結ばれた休戦協定を更新するという大事な使命がありますの。 　けれども私、この旅の最中に絶対に叶えておきたい夢があるんですのよね。 　それは〝素敵な殿方と恋をすること〟ですの。 　聖女は生涯純潔を守り抜かねばなりません……。 　でもそれってあまりに残念ではございませんでして？ 　この瑞々しくて麗しい身体を死ぬまで持て余すだなんて、世界の損失に相違ないと思うのですっ。 　私だってもっと人生を楽しみたいんですのっ！ 　 　この身に課せられた〝祝福という名の呪い〟から解放されて、乙女としての人生を謳歌したいのでございますっ！ 　使命を全うして、また王都へと凱旋する前に。 　必ずや見つけてみせましょう。 　私を解き放ってくださる、素敵な旦那様を。 【第1章　王都周辺編】 　王都を出発してからすぐのお話ですのっ！ 　村おこしに魔物退治に、お金儲けまでっ！ 　はぇっ？　私の身体的秘密が早くも赤裸々にっ！？ 【第2章　大森林動乱編】 　天然の迷宮で猪突猛進いたしますっ！ 　エルフ族の集落にお邪魔して、そしてェ……！？ 【第3章　神聖都市セイクリット編】 　女神教の聖地へとやってまいりました。 　そこで出会ったのは、勇者と聖女、それぞれの第二候補さんたちですって……！？ 　ど、どうしてバトルをしなきゃならないのです！？ ――――― 【登場人物紹介】 ●リリアーナ・プラチナブロンド 本作の主人公。19歳。 金髪赤目のナイスバディ。 類い稀なる魔力量を認められて聖女に抜擢された。 基本的に物腰柔らかでお淑やかな性格。 けれどもとにかく色恋沙汰に積極的ですのッ！ ●エルスピカ・パールスター もう一人の主人公。19歳。 茶髪藍目のややロリ体型。 見た目相応に子供っぽいところもあるが 基本的には常識人でツッコミ役。 身軽さを武器に今日も敵を圧倒しちゃうよ！ ――――― 異世界恋愛というよりは 笑い有り涙有りバトル有りな ファンタジーモノにしていきます！ 1ページ目にはキャラ絵置いてます！ めちゃ可愛いから是非見てってね！

我らがパーティの勇者フリスは、王国随一の実力を持ちながら、その性格は超絶『臆病』！ ゴブリン一匹に手こずっただけで膝を抱えていじける始末。 そんな勇者様のせいで、リーダーを押し付けられたあたし、双剣使いのマリネの苦労は絶えない。 それでも、なんだかんだで日々の依頼をこなしていた私たち『無名の月』。しかし、ある日のダンジョンでの異常事態をきっかけに、王様からの無茶振り、ライバルの『勇者カス』からの絡み、そして誰も望んでいない『領主就任』まで！？ これは、不憫なあたしと、頼りになる（時もある）仲間たちが、面倒な厄介ごとに振り回される、冒険と苦労の物語。 果たして、マリネの平穏な日々は、一体いつになったら訪れるのか……。 毎日、22時更新

婚約者の第一王子から「デブで愚鈍で癇癪もち」という屈辱的な理由で婚約を破棄された、公爵令嬢エレオノーラ。 怒りで足を踏み鳴らしたその瞬間、転倒して――前世の記憶が蘇った。 前世では、児童デイサービスの職員として子どもたちに寄り添いながら生きた。 その経験と知識を胸に、自分を変え、愛し、守りたい人たちを支え抜こうと決意する。 これは、ただのダイエット物語ではない。 自分を好きになり、大切な人を守り、そして悪を討つ。 公爵令嬢エレオノーラの人生逆転世直しラブストーリー！ 「なにより、ハーマンのこと大嫌いだったのよね。私が愚鈍で癇癪もちな残念令嬢なら、ハーマンは陰湿で思慮の足りない傲慢王子じゃない！自分のことを棚に上げてよく言ったものね。体型だって、私とたいして変わらない、むしろお似合いだって周りが言うくらい同じようなものだったのに、私のことをデブだなんて！」（第一話より）

【50万PV感謝】ある日突然召喚された主人公。 召喚術式のエラーで遥か天空の上に放り出された？！ おまけに身体がこれあたしのじゃありません！？ 名前を失くしたり、降って湧いたトンデモ魔力に振り回されたり、神様にお会いしたり、王子様に睨まれたり。主人公の明日はどっちだ？！ ダークな背景を主人公の馬鹿魔力とネタ体質が吹き飛ばしていくよ！ 気が付いたらちゃらんぽらん主人公の諸国漫遊異世界世直し旅になってたけど！仕様です！！ 一周年記念に副題を少しだけ短くしました☆ 残酷描写要素も残念ながら仕様です。

　私は曲がったことが大嫌い。権力を振りかざして弱い者いじめをする奴が大嫌い。失礼な奴が大嫌い。態度が悪い奴が大嫌い。偉そうに威張りちらしている奴が大嫌い。 　魔導師である私は、ある日父の仕事の手伝いでとある方の邸宅を訪れた。そこには私の嫌いを集めて作った様な14、15歳くらいの5人の少年達がメイドと執事に嫌がらせをしていた。私は成り行きでその少年達と対峙すると、リーダー格の少年が聞かれてもないのに自分は第二皇子の鷹司桜華だと自己紹介をし始めた。 　は？だから何ですか？ 　　 　私はこの国の第二皇子がこんなにも残念な奴だったなんてと心からがっかりした。私は身をもって権力のある人間の発言や行動には責任が伴うことをこの馬鹿皇子、ではなく第二皇子に教えてやった。正直、自分らよりも立場が弱い人達をいじめて喜んでいる様は馬鹿な奴に何を言ってもわからないだろうけど。 　そうこうしていると、騒ぎを聞きつけた（馬鹿王子の父親である）皇帝陛下に怒られた馬鹿王子とその取り巻きは私に謝ってきた。もちろん私は許さなかったよ。だって、こいつらは権力を持った馬鹿でしょ。謝れば許してもらえるって勘違いしたら結局困るのは国民なんだから。 　まぁ、馬鹿皇子とその取り巻きのことは私の手に負える問題ではないし、こいつらとは2度と会うこともないので、さっさと仕事して帰ろ〜っと。 　・・・もう会うはずはないのに、なんでー？！ 　はぁ～。私は思わずため息をついた。 　

人生リスタートエンタメ開幕！ モテたい。それだけだった。 売れない元バンドマン・一ノ瀬 奏（42歳）は、人生をこじらせた残念イケメン。 最期はボールのキャッチをスカして車に轢かれ、気づけば2002年の大学生の自分にタイムリープしていた。 やり直せる人生。今度こそ“モテる男”になるために、選んだ道は——まさかのアイドル！？ イケメン。でもどこかズレてる。 歌ウマ。でも運動神経は壊滅的。 コミュ力あり。でも肝心なときほど空回りしてしまう惜しい男。 だけど——音楽への情熱だけは、まだ諦めていなかった。 歴史に名を残す国民的アイドルグループ《ALIVE》。 これはその伝説のはじまりであり、 夢を諦めたおっさんが、もう一度ステージに立つまでの物語。 ——『七月七日、君に会えた』スピンオフ作品です。 https://ncode.syosetu.com/n0541ky/ ※本作品は「カクヨム」と同時公開中となります。

毎日更新 一話一話が短いのでサクッと読める作品です。 水原涼香(みずはらりょうか) 黒髪ロングに左目尻ほくろのスレンダーなクールビューティー。 涼音の可愛さは全人類が知るべきことだと思っている。 檜山涼音(ひやますずね) 茶色に染められた長い髪をおさげにしており、クリっとした目はとても可愛らしい。 学校で一番可愛い子は？という質問では最初に名前が上がる。 涼香がいればそれでいいと思っている節がある。 柏木菜々美(かしわぎななみ) 肩口まで伸びてた赤毛の少し釣り目な女子生徒。ここねが世界で一可愛い。 よく爆発する残念美人。 芹澤ここね(せりざわここね) 黒のサイドテールの小柄な体躯に真面目な生徒。目が大きく、小動物のような思わず守ってあげたくなる雰囲気がある。可愛い。ここねの頭を撫でるために今日も争いが繰り広げられているとかいないとか。菜々美が大好き。 綾瀬彩(あやせあや) ウェーブがかったベージュの髪。セミロング。 成績優秀。可愛い顔をしているのだが、常に機嫌が悪そうな顔をしている。 なぜかフルネームで呼ばれる。夏美とよく一緒にいる。 伊藤夏美(いとうなつみ) 彩の真似をして髪の毛をベージュに染めている。髪型まで同じにしたら彩が怒るからと、ボブヘアーにパーマをあててウェーブさせている綺麗な顔立ちの子。 春田若菜(はるたわかな) 黒髪ショートカットのバスケ部。涼香と三年間同じクラスの猛者。 なんとなくの雰囲気でそれっぽいことを言える。涼香と三年間同じクラスで過ごしただけのことはある。 チャリ通。 この作品は カクヨム Nolaノベル pixiv ノベルアップ＋ アルファポリス にも掲載しています

◆こちらはWEB版で書籍版とは一部展開が異なります。コミカライズの原作は書籍版です。 ◆電撃の新文芸より書籍1〜4巻発売中（イラスト：藤村ゆかこ先生）、FLOS COMICよりコミックス1〜3巻発売中（漫画／轟斗ソラ先生） ――「これは契約結婚だ」「はいありがとうございます！」「……は？」 家族に『無能』として虐げられる令嬢・エイヴリルは、義妹の身代わりで“悪女”として『好色家の老いぼれ公爵様』のもとへ嫁ぐことになった。 嫁いだ先で待っていたのは、話とは真逆の美しい青年。けれど当然、エイヴリルを悪女だと信じている周囲からの扱いは残念なもの。しかし、虐げられ慣れすぎ＆おっとりなエイヴリルは全く挫けない。素直に『悪女（※本人比）』として持ち前の鈍感さと能力を発揮し、周囲を味方に変えていく。 一方、公爵様は、エイヴリルが無能でも悪女でもないことを早々とあっさり見抜く。 「エイヴリル、君を無能の悪女と言ったのは誰だ？　許さない」「……ええと、あの……？」 これは家族に愛されなかったヒロインが、新天地でいつの間にか大切にされて幸せになっていくお話。 ※他サイト（カクヨム）にも掲載しています。 ◆年間総合ランキング1位、ありがとうございます！（2022年11月〜2023年4月）

国家の存亡、一族の興亡を掛けた艦隊戦、そして、それぞれの人生 リーラン王国の名門クライセン公爵家に生まれたエリオ。 バルディオン王国の名門ルディラン侯爵家に生まれたサラサ。 黒髪に、残念オーラを纏ったエリオと、銀髪で、赤銅色の目を有する異形のサラサ。 敵味方に分かれたこの２人を中心に、戦乱の物語が進んでいく。 ２人は共に名門に生まれた為、相も変わらずに、艦隊を率いて東奔西走する事となる。 だが、それはやっぱし、必ずしも２人が望んだ戦いという訳でもなかった。 そんな中でも、２人は着実に戦果を上げていき、その名声は世界が知ることとなっていく。 エリオは『漆黒の闇』、サラサは『銀の魔女』の二つ名で呼ばれるようになったのだった。 ただ、その影響もあるのか、追い回されたり、絡まれたりする日々であった。 また、よくやく年頃だという認識を持ったのか、大人としての人生を歩み始める事になる。 そんな中、敵同士である２人の迷将は、当然のように、今回は直接対決する機会が訪れるのであろうか？

第二次世界魔術大戦で勝利を収めた大東陽帝国（日本）は、周辺諸国を植民地として統治し、豊富な資源と、人間の魂という『エネルギー』を搾取することで、世界で最も強大な大国となっていた。そんな帝国に生まれた１人の混血児、不知火一颯は、ある日、母親の死と引き換えに地獄の商人から固有術式を買い受けた。自身の母親を殺して以降、魔術を封印していた一颯だったが、新しくできた家族を殺されたことで、本格的に魔術の世界に足を踏み入れる。※カクヨムにも投稿してます。

気づいたら、13歳。 ・*:✧*。.౨ৎ.˖⟡*˚.。.:*・.౨ৎ.*゜✧*。..*˚౨ৎ・:*✧*。˚.:* 「私の人生って何だったの？」 54年生きて、最後は誰にも看取られず孤独死した。 私の人生が転落したのは婚約破棄されてから？ それとも35歳離れた辺境伯と結婚してから？ いや、そもそも幼少の頃から両親に冷たくされていた。 カイラとして生まれてきたことがすでに詰んでいたんだわ。 ああ、もし来世があるなら、今度は可愛い人形のように綺麗な髪で碧い瞳の令嬢に生まれたい。 って願っていたらほんとにそうなっちゃったー。 前世どん底だったぶん、きっと今世はいいことある！ なんて思っていたのに、なんと私は40年も前に巻き戻っていた。 正確にはまったく別の姿ミレアとして生まれていて、13歳で前世の記憶を取り戻したのだ。 肝心のカイラは別人になっていて、まさに婚約破棄される目前だった。 このままではカイラが悲惨な人生を歩んでしまう。 こうなったら私（ミレア）が私（カイラ）を助けなくちゃ。 さて、何からしよう？ ※他サイトに同時掲載

とある辺境の地で母とともに暮らす双子の姉妹。 一見、普通の女の子としか思えない二人だが……？ 「どこの世界に単なる貧乏ゆすりで地震を起こす餓鬼がいるんだよ！！」 「何で崩落に巻き込まれておいて身体どころか髪や服にすら傷一つ無いのよ！！」 そう、残念ながら彼女たちは普通ではなかった。 これは、攻撃に特化しすぎている為に異常なほど魔法が効きすぎてしまう脳筋な姉と。 守備に特化しすぎている為にナイフやフォークより重い物はほぼ持てない馬鹿真面目な妹の。 ほんのり姉妹百合風味なドタバタ冒険譚である。 『カクヨム』様、『アルファポリス』様でも連載しております！

人気乙女ゲームの三流悪役令嬢に転生したアルメリアは、それなりに楽しい毎日を過ごしていたがヒロインのパラメーターがマックスになったことで、お供の二人に見捨てられてしまう。 もともと、ヒロインに惹かれていたお供たちは彼女の側にいるようになり、ぼっちになったことで今後の身の振り方を考えようとしていた時に攻略キャラの一人であるクライスに声を掛けられる。 彼はヒロインに激重感情を抱えていた厄介な人物で、悪役令嬢であるアルメリアとしては当然関わりたくはなかった。 それなのに、異常に絡んでくるクライスに辟易していたアルメリア。 そんな中でヒロインに起こるはずだったイベントが、どういうわけかアルメリアに降りかかる。しかも美しく煌めきに溢れているはずのイベントは、何故か真逆の酷く残念な仕様となっていた。 だが、三流悪役令嬢のアルメリアは諦めない。どんなことがあろうと己の力で切り抜けようと不屈の精神で立ち向かうのだった。 ※短編で投稿していたものを加筆修正して長編にした作品です。 元のタイトル→『「お〜ほっほ！貴方達！やっておしまいなさ〜い！」ザコ悪役令嬢のおもしろお嬢様はお供に見捨てられたが何故かヒロインの激重執着キャラに付きまとわれています』

愛が重すぎる残念イケメン × 記憶喪失の無頓着ヒロイン 歪で真っ直ぐな恋愛ストーリー。 市ノ瀬悠人は文武両道で完璧に見える高校生。 だけど、サラの幸せの為なら自分すら犠牲にするほど愛が重たい。 クリスマスイブに悠人は、長年想いを寄せたサラと恋人同士になる。そんな幸せも束の間、彼女は記憶を失ってしまった。 「あなたは誰？」 今までの思い出を全て忘れたサラ。 けれど彼女は「記憶は思い出さなくてもいいかな？」と笑って、記憶喪失のまま新しい関係をはじめることに。 記憶を取り戻さなくていいの？そんな常識なんて二人にはいらない。 記憶の有無を超えて紡ぐ、新しい恋のかたち。 【備考】 毎日更新！　※投稿時間については不定です。 また、Xにて作品の投稿アナウンスおよび、作中イラストを公開しています。 ページ下部にXアカウントへのリンクを貼り付けていますので是非ご覧ください。

父がぎっくり腰になったのを機に、20年ぶりに故郷へ戻り、実家の農業を手伝うことになったハンス。 帰ったら幼馴染たちはみんな結婚して子どもも居るし、村の様子は変わっているし、両親は老けたし、自分の黒歴史はいつの間にか知れ渡っているし──20年という時間の影響は、ハンスの想像以上だった。 そして、地味にショックを受けるハンスに、さらなる試練が襲い掛かる。 「まずは雑草を殲滅する」「待てオヤジ！　それマンドラゴラじゃねぇか！」「それがどうした？」「どうっ…！？」 雑草は蔓延り死の絶叫を撒き散らし、害虫は一晩で100倍に増え、害獣は討ち漏らしたら自分が殺られる。一歩間違えたら地獄絵図な日々に、ハンスは叫ぶ。「誰だ『農業＝スローライフ』とか抜かしたド阿呆はー！！」 ──職業『兼業農家』は、ファンタジーでも甘くないのだ、残念ながら…。

【腹筋崩壊の爆笑コメディ！】 目が覚めたら、俺、丹波但馬（たんば　たんば）は異世界にいた。 目の前には自称・女神エルストリア。曰く、俺は死んで、ここで心理カウンセリング店を開くことになったらしい。 ……冗談じゃない。 そもそも俺は心理学なんて全く知らないド素人だ。唯一の特技は、友人の恋愛相談をことごとく失敗させてきたことくらい。 そんな俺に女神が授けた“チート能力”は――【女神様本人による精神感応（カンニング）での遠隔指示】！？ こうして、俺はプライドの高い残念女神の指示だけを頼りに、ワケありな異世界の住人たちの“心”の問題に向き合うことになった。 記念すべき最初のクライアントは、泥酔した挙句にドアを蹴破ってきた凶暴なエルフの少女！？ 「私の悩み、解決してみせなさいよ！」って、無茶言うな！ これは、口とハッタリだけで異世界の心を癒す（フリをする）、ニセモノ天才カウンセラーの奮闘記。

『目的はただ１つ、１年間でその喋り方をどうにかすること』 　辺境伯令嬢である言語不自由娘はそんな手紙を持たされ実家を追放された為、冒険者にならざるを得なかった。 「人生ってクソぞーーーっ！！」 「嬢ちゃんうるせぇよっ！」 　隣の部屋の男が相棒になるとも知らず、現状を嘆いた。 　リィンという偽名を名乗った少女はへっぽこ言語を駆使し、相棒のおっさんもといライアーと共に次々襲いかかる災厄に立ち向かう。 　盗賊、スタンピード、敵国のスパイ。挙句の果てに心当たりが全くないのに王族誘拐疑惑！？　世界よ、私が一体何をした！？ 　最低ランクと舐めてかかる敵が居れば痛い目を見る。立ちはだかる敵を薙ぎ倒し、味方から「敵に同情する」と言われながらも、でこぼこ最凶コンビは我が道を進む。 「誰かあのＦランク共の脅威度を上げろッッ！」 　────これは嘘つき達の物語 ＊更新日はX（@kanon_reln）の固定ツイートにて

　「ハァ、ハァ、ハアッ！」 火の手の上がるあの場所から私は逃げた。 血の滴るあの人の、首を持って――これは今からほんの500年程の前の私の話。 　この世に何度となく、生まれ変わった私、ある時は中国の皇帝の妻、ある時は、革命で断罪された王妃、そして戦国武将の妻だったことも。 「そう、何を隠そうこの私、信長の妻をやっていました」 残念ながら、転生した時は前世の記憶など全くなく、記憶があって転生したのならばもう少し良い生き方ができたのだろうか、なんて思うが、毎回違う時代、違う人物となっているのだから、前世の記憶があっても教訓とはならないだろう。 そんな私は現在21世紀の彷徨える魂となっています。 （平たく言えば幽霊です） 不思議な事に、幽霊になると生きていた時の記憶が蘇るのです。 ここでは私の中で一番印象に残っている、戦国武将「織田信長」の妻として生きた、私の人生を語るとしましょう。 戦国時代、蝮と言われる斉藤道三が美濃を制覇し、娘・濃姫（私・胡蝶）が道三の娘として生まれ、政略結婚をし人質同然に信長の妻となり、そこで自らの運命を信長と共に生きていく事に楽しみを覚える。しかしながら濃姫と信長の間にあるのは夫婦の恋慕などではなく、戦友のような絆。信長の残虐性とカリスマ性に惹かれ、支えていく事を選んだ濃姫。 「私はこの狂気を発する男を最期まで見届けよう」 そう決心する私（胡蝶）。 共に生き、あの「本能寺の変」までの怒涛の、されど刺激的だった人生を送った私は信長の死後も長らく生き続けた。あの人の「首」と共に――。 私がこの世を去る時はとっくに髑髏となっていたけれど、私が死んだあとアレはどうなったのか……チリとなって消え果てたのか、土に返って地中奥深くにいるのか、さてどうなった事やら……。 基本的には史実に沿っていますが、作者の主観により捻じ曲げているところもあります。半分フィクションの歴史小説的な感覚で読み進めて頂ければと思います＾＾。 物語は「第一部・信長に嫁ぐまで」、「第二部・信長との半生」、「第三部・信長の死後」の三部作となります。 特に第三部は本能寺の変の真相を突き止める濃姫の姿を描いたほぼフィクションとなりますが、できるだけ史実に沿って進めますので冒険小説としても読んで頂けます。 お楽しみいただけれると幸いです。

傲慢なジェシカ・ブルムスト侯爵令嬢は、魔力が高いだけで攻撃魔法が使えない『残念な魔法使い』だ。 婚約式直前で破談になる事四回、最期の婚約者候補を射止めるべく、傲慢でワガママな性格を封印し、長らく避けていた社交を再開するのだが、そんな簡単に物事は上手くいかない。 それどころか『黒の聖女』という、意味不明な役目を負うことになった。 自分の性格を反省し、生き直そうとしている令嬢が、五度目の破談を乗り越え『愛』を勝ち取る物語です。