「鉄血妻女」と呼ばれる王妃 「ファーレスは崇高な理念を持つ騎士で、私の婚約者候補ですよ。それを辺境送りにするなんて……」 「仕方ないじゃない。高い理想に実力が釣り合っていなかったのだから」 国のため娘のため、決断を下した彼女の末路や如何に！？

活人剣についてのこと

アルヴァロン王国にて絶大な権力を有する『四公』の一角、ダルクリース家にて事件は起きた。仕えていた侍女のミスにより、公爵令嬢アイアス・イア・ダルクリースはその顔に傷を負う。怒り狂った当主ガレスは侍女に極刑を宣言し、侍女は絶望の余り涙する。 「──待ちな」 しかし、その運命は覆される。 他の誰でもない、火傷を負ったアイアスの懇願によって。 ガレスは驚きの余り侍女を許すが、後にアイアスはとんでもない物を父親にねだったのである。──金床、火床。ついには鍛冶場が欲しいなどと言い出したのである。 「かた……剣を打つんです、剣を」 堂々とした態度で父親にそう言ったアイアスは、己の前世を思い出していたのである。戦乱の世にて、折れず曲がらず全てを断つ名刀を幾つも送り出してきた名匠「正重」としての前世を、かつて自らが抱えていた刀への深い業を！ （あっちでは満足いく仕事ができなかったからな。未練がましいかもしれねえが、今度こそ示してやるぜ。俺の刀が、神仏の域に達した大業物だってことをよぉ……！） かくして彼女は、再び鉄を打ち……その生涯をかけて追い求めた一振りを叩き上げた。折れず曲がらず、全てを断ち切る天下無双の大業物。 しかし、彼女の戦いはこれからである。 彼女の刀匠としての仕事、いいや生涯を賭けた夢の果ては、今まさに始まったばかりなのだ。──剣に生き剣に死ぬと心に決めた若き志士たちが集う、魔剣学園にて──！ ──これは、曰く付きの公爵令嬢が、己が作り上げた刀の最強を証明するまでの物語──

剣の道を極めようとする男の成長の一瞬を切り取っているのかいないのか。書いてはみたものの、正直、分かりません。

世が世なら人斬りはいた。

堺県堺市堺区にて営まれる蕎麦処・御幸更科。 ここに１人の特命遊撃士が、人待ち顔で熱燗を傾けていた。 彼女の名は、淡路かおる少佐。 剣と共に産まれ、剣と共に育ち。 心身を修練する剣の道を断念した少女が、新たに見出だした剣の道は、破邪顕正の活人剣。 これは、淡路かおると愛刀・千鳥神籬の、今日に至るまでの魂の遍歴である… (※　未成年者の飲酒シーンが登場しますが、当作品は現実の未成年の飲酒を推奨した物ではありません。当作品はフィクションであり、現実とは別の歴史を辿り、現実とは異なる法律が施行された日本が舞台です。フィクションと現実を分けて考えて下さい。)

　活人剣。 　一人の人間を殺すことで、万人の命が救われる思想。 　エイフェンド帝国の屋敷に暮らすとある一族は、東の国と呼ばれる国の思想を深く大事にしていた。 　彼ら一族は、吸血鬼の変異種、活人鬼（かつじんき）と呼ばれる存在だったのだ。 　吸血鬼は人の血を吸い、ニンニクや十字架が苦手な存在。 　それでは、活人鬼が苦手なものは。それは、人の心が抱く、悪意。人の心に抱いた悪意に弱く、悪意ある人間と接触し続けていれば、やがて活人鬼たちは暴走を起こし、見境無く人を襲うようになる。 　活人鬼の娘リリーヴェル・レ・シェリダン・ヴェルモンド。そして、人間の従者シロガネ。巨悪、試練と向き合っていく中で、二人は活人の意味を見つけ、活人が渦巻く試練と戦っていく――

　人間至上を掲げ、人間意外の種族と異教徒を迫害するワスター教が支配する世界。人間の父とエルフの母を持つ少女シンフは迫害の対象として逃げ続ける日々を送っていた。だが追い詰められ、死を覚悟した時一人の少年がシンフの前に現れる。

戦国時代後期……剣豪・上泉伊勢守は、弟子1人をつれて放浪旅。弟子は秘伝「活人剣」「殺人刀」を教えて欲しいところだが、師匠は謎かけをするばかり。そんなとき……食い詰め浪人が子供を人質にとって立て篭もっているところへ行き合わせてしまった。はたして、新陰流の秘伝は発揮されるのか？　歴史的挿話を題材にしました。　／　8pを想定した漫画脚本の形式です。