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作者:水奏樹/作品情報/Nコード:N3005KN
短編 |
年のはじめの一月一日。
結婚の挨拶をするため、婚約者の実家に向かっていた。
地方工場の娘であると彼女は謙遜するが、漏れ聞こえる話からしてとてもそうは思えない。
かつての名家が現代での生業として工業を選び、一族経営での企業複合体となった、その本家の御令嬢……などといったところであろうか。
二人並び、長く電車に揺られながら。
とりとめのない思考の海に沈んでいた。
貴女ほど賢い人を僕は知りません。
貴女ほど善き人を僕は知りません。
貴女ほど美しい人を、僕は――。
そも、何故に僕のような冴えない者を――。
珠に瑕の変態性慾でしょうか。ならば神仏に感謝の詔を。
あるいは、そう、すべてがただの、初夢だったのでしょうか。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: シリアス 女主人公 現代 魔法 日常 超能力 令嬢 半陰陽 混陰陽 百合 同性愛 現代異能 ふたなり ガールズラブ 最終更新日:2025/05/24 02:09 読了時間:約4分(1,819文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 6 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 6 pt |
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