僕は無用の塔を建てたりしない。 　罪がこれほど美しいなら、僕は悔い改めず、僕自身のまま、ただその罪に落ちていこう。

「やめた方がいい。そのおふだには凄いモノが封印されている。剥がせば……」 ハ十を越えたかの様な無気味な声で、美しい女は言った。 ※第4回下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ大賞応募作品です。

「どうして私は、見捨てられたんだろう」 もしかして親って独裁者じゃね！？ 虐殺とかやってるみたいだし…… あと双子の姉は教主とかやってるみたいだし…… これやばくね！？いずれクーデター起こされて絶対死ぬやつだ！！ よっしゃ亡命したるか！！！ みたいな話です。 主人公(19歳女性：若干虚無気味)がひたすら逃げ回ったり裏切られたりヤンデレを怒らせたり突然の災害に見舞われたりしながら、だんだんちょっと危ない才能を開花させてガンギマっていきます。 主人公以外も主人公以外で、大部分がそれぞれ確実に何かを隠してます、殺意とか恋心とか同性間クソデカ感情とかその他色々。 何はともあれ、語り手が語っているから「物語」です。 【ご注意！】登録必須キーワードの「ガールズラブ」要素は最後の番外編にしか出てきません。その他の箇所では一切期待できません。 ※この話は「the dreaming world」シリーズ第一部にして「Alternative stories 後編」です。 後編とは銘打ってありますが、この話が最初に書かれたものなので、最初に読んでいただいて全く問題ありません。前編は30年前の話です。 もちろん他の話から読んでいただいても、どれか一作だけ読んでいただいても成立します。 どうぞお好きなところからお楽しみください。

　星が死ぬ夢を見た。 　取り返しのつかないことをした。 　僕は目覚めているのか、夢の中なのか。それすらどうでもよかった。 　壊れた左耳で弟の声が囁く。 「これを直せるのは僕──でも、いったいどうして僕が直したりする？」

気がつくと死後の世界に到着していた。そこは中間の世界と呼ばれ、二度目の人生への通過点にあたる場所だった。その世界の館に住む無気味な審問官の女は私の話を信用しなかった。彼女は心の奥底に眠る秘密をすべて話せという。どうしたものだろうか？

見え始める〔無気味な生き物〕　 それは笑いながらぼくに話す。「おいらは〔鬼〕だ」と。 そいつとの出会いから、ぼくの日常にありえない〔生き物〕が跋扈し始めた。 そして起こり始める〔不気味な事件〕と〔ありえない出来事〕 それはすべて〔鬼〕のせい。 〔鬼〕が何なのかわからないまま。ぼくの日常が壊れ始める。 （「dNoVeLs」でも同名タイトル、内容で連載をしております）