魔法が使えることで「魔法少年」のふたつ名を持つ若手神僕検察官ラムダ＝コーミランの元に、二人の少女が現われる。当初は依頼人かと思ったラムダであったが、聞き覚えのない国名に嫌な予感を覚え、女神カヤナルミの元へと向かうと、二人の少女は共に異世界人と判明する。 さらに女神から、少女達がラムダを魔王討伐のために勇者召喚するつもりだったことを暴露された上で「女神の使途として異世界に赴くように」と神命が下され、少女達と一緒に異世界へと渡る。 正体を隠し、召喚されたふりをして異世界の水の国にたどり着いたラムダであったが、勇者として迎え入れられるも、ステータス鑑定をされた結果、勇者には程遠い最弱のステータスと判明し、国王から処刑命令が下されてしまう。 他国へ逃げ延びたラムダは、彼を追ってきた王女と公爵令嬢を仲間に加え、冒険者として各地を旅することになる。 しかし、異世界の住人は知らない。彼の力が、ステータス通りの数値ではないことを。科学と魔法を駆使した真の力を――。