王家の目となりの耳となる「影」の集団に課された今回の指令は王太子の婚約者を監視すること。品行方正な令嬢の何を監視するのかと思いきや、裏では王太子妃の座を巡り、よからぬことを企む者が動いていた。果たして彼らはその真相にたどり着けるか。 婚約破棄物でよく出てくる王家の「影」たちを主役にしたお話です。 ※一部虐待を想像させる記述がありますのでご注意ください。 ※同名でカクヨムにも投稿しております。

アリスは「眠りの森」の近くにひとりで住んでいる若い娘だ。 ある日、アリスは頭に怪我をして倒れていた青年を助けた。青年は自分自身についての記憶を失っていたが、その外見とある特徴から、高貴な身分であることがわかった。 アリスは彼の瞳の色からブルーと仮の名前を付けて保護したが、いつまた襲撃されるかもしれないので、伝手を頼って領主の保護を受けることになった。 一方領主は、アリスの存在に興味を抱く。ブルーの出自とアリスの謎が徐々に明らかになり、彼らは陰謀渦巻く王宮へと連れていかれる。 秘密を抱えて過去を捨てた少女アリス、逃げてきた過去に直面しようとする青年ブルー、そして領主レオナルド。 アリスを巡る人間関係は、やがて国家を巻き込み、大きな流れとなる。それは新たな時代の幕開けであった。 後世に中興の祖と呼ばれるブルー（ブライアン）、預言者の血を受け継ぐアリス（アストリア）と、彼らを取り巻く人々の抒情詩的物語が始まった。 恋愛要素は薄めなので、ヒューランドラマに移行しました。 剣と魔法の世界です。作者のゆるいファンタジー世界観で成り立っています。 誤字脱字は見つけ次第訂正していきます。（誤字報告、感謝です。誤字が多くて本当に助かります、ありがとうございます。） 2023.03.29 長らく更新が出来ないので、救出編1「リナリア」と救出編2「遠い約束」を非公開にしました。 対決編で一応の区切りがついておりますので、一旦完結として、救出編以降は続編として書ければ、と考えています。 よろしくお願いします。