——殺したのは、生きるためだった。 暗殺組織で育った私は、10歳で暗殺者となった。 でも、初めて愛した少女を殺してから、全てが変わった。 「大好き」 生まれて初めて口にした、その言葉を最後に。 組織を抜け、治安騎士団のクライヴに拾われた私。 新しい名前は、スイ＝ヴァルシュ。 「テメェが使える猟犬だって証明して来い」 「一等優秀の間違いでしょ？」 今度は正しい刃を振るうため、王立士官学校へ——

　これは名門王立士官学校と、7人の候補生の記録である。 　士官学校入校を控えた中学生たち。 　突如、昆虫の化物に襲撃された地方都市で、彼らは疾走する。小さな命を助け出すため。 　救出行の中で友誼を結んだ彼らは、「レックレス6（6人の暴走野郎）」を名乗る事になる。 　時に周囲を戦慄させつつ、雛鳥たちは共に一人前の軍人を目指してゆく。その中には、竜神の加護を受け、後にクーリル諸島の英雄として名を馳せる南部隼人がいた。 　大切な「約束」を果たす為、そして憧れ続けた大空を目指す為。 　隼人は5人の同期たちと共に数々の苦悩や試練を乗り越え、隼人は修行の日々を送る。 　そして世界大戦の足音は一歩一歩と近づいて来る。未だ流血を知らぬ候補生たちもまた、陰謀の毒牙に晒されようとしていた。 　後の方舟戦争に身を投じ目覚ましい活躍を歴史に残す若者たち。彼らが体験する恋と友情、日常と非日常を描いた物語である――。 ※本作は『王立空軍物語』の第二シーズンになりますが、本作からでもお楽しみ頂けます。 ※「カクヨム」でも公開しています。

王立士官学校を首席で卒業したスネイカーは、将校として最前線のレイシールズ城に配属された。 しかし着任初日、味方の騎士と兵士たちが、城外で共和国軍の奇襲を受けて全滅してしまう。 共和国軍は亜人種や魔法使いまでが加わる強力な軍であり、そのままレイシールズ城へと進軍してきた。 将校としてただ1人城に残されたスネイカーは、わずか300人の女性兵士たちを率いて、1万人の敵軍を相手に防衛戦を開始する。 ※本作の大幅なリメイクが『黒蛇の紋章』です。

ガリア連邦王国の農民に生まれたシャルルは前世の記憶を持って生まれてきた。シャルルはこの記憶を使っていい暮らしをしたいと考え王立士官学校へと入学する。そこで出会った仲間たちと時には笑ったり、ライバルとして高めあったりしていく。しかしそんなシャルル達に百年戦争と後の歴史では語られる大戦争が襲い掛かる。果たしてシャルルは無事生き残れるのか？

戦乱の時代。 ふたつの国、ルミアスランサとエトリアは血で血を洗う戦争に明け暮れていた。 ルミアスランサの王立士官学校を次席で卒業したルテリエは、上官の覚えよろしくなく、倉庫番に追いやられ冷や飯喰らいを押しつけられた。 このまま塵とホコリに塗れながら消えてゆくかに思われた天下のダメ男にある日、転機が訪れる――。 「君にはすべての輜重隊を指揮して、軍の胃袋を飢えさせないよう取り計らって欲しいんだ」 軍需物資を統括してルミアスランサ軍を勝利に導け！ のちに「兵站の神」と謳われた輜重隊長ルテリエの戦国成り上がり伝説がはじまった。 ※「カクヨム」にも投稿しています。