[-1-]
作者:高口爛燦/作品情報/Nコード:N6974HX
完結済 (全27エピソード) |
主人公刃櫛 書(はくしかいと)は、小説家を目指している。
「僕は、現在四十六歳。今まで自筆小説を大手出版社に応募しているものの、全く芽が出ず、最近になって同人誌即売会に席を出すようになったんだけど、、、でも僕のブースで閑古鳥が鳴く。
僕は小説家の夢があるんだ。『働かない。働くようになったら負け』が僕の信条だ。僕は腐っても小説家の自負があるんだよ。
そのうち気が付けば僕は四十代。家庭を持っている実弟に応援なのかな?それをされつつ、今までを親の年金の分け前で暮らしていた。まだ親の年金があるし、親もいるしのモットーで実家にいる。
だが、急に親が家を出て行ってくれ、と僕に言い出した。
「四十六にもなって、そんな親にお金ばかり無心する子はいりませんっ出て行きなさいッ!!」
―――と。
弟も親の意向に乗り、本気で行政や業者に頼んでまで僕を追いだそうとしてくる。家族が僕を追いださない条件は、せめてアルバイトでもしろ、だと―――!?
ひえぇえええっやめてーっ家を追いださないでーっ
「っつ!?」
しっ、しかもっ僕のっ大好きな僕の『嫁達』まで処分するだとーっ!?ひぃッお願いッそれだけはやめてぇーーーっ、僕の『嫁達』にだけは手を出さないでーっ、っと。
そして、僕はお尻に火が点いたとき、ハッと我に返る。せめてバイトなら『負け』にならないよね?と。
僕は、僕の大切な、僕の心の拠り所である『嫁達』を護るため、僕の『居場所』護るために、お金を稼ごう、っと。実家を追いだされそうになったとき僕は初めて、家族が『本気』であることを悟ったんだよ。だから、僕は初めて、僕が、僕自身が働くための仕事探しに。
引きこもりや長期に亘る無職は即戦力になりません、と『正社員』を断られ続けるも一つの非正規雇用先を見つけたんだ。そこは港湾地区にある一つの倉庫だった。『前にいた茂部影より使えねぇ奴』(←「茂部?誰だよそいつ。僕は前にいた人なんて知らないよ」)と先輩今池悠介くんこと、今ちゃんに僕はさげすまれ、その倉庫で時給千円のバイトをしながら僕は『小説家たる僕をバカにした奴、バカにしている奴らを小説で見返してやる。自分の夢を諦めてあくせく働いているお前達のほうが、負け犬だ』、啖呵を切るぜ、と。そこで僕の話は完結?そんな僕のはなばなしい出世話?だ」
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: R15 残酷な描写あり 日常 ホームドラマ 男主人公 現在(201X年代) おっさんの日常 無職 小説家志望 夢想家 オタク 同人誌即売会参加 底辺 ろくでなし ごくつぶし 主人公視点 最終更新日:2023/02/23 13:55 読了時間:約140分(69,856文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 10 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 10 pt |
[-1-]
検索時間:0.0196509秒
最新の情報と異なる場合があります。予めご了承ください。