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作者:鮫に恋した海の豚/作品情報/Nコード:N1214EP
完結済 (全39エピソード) |
これは俺と少女の物語。儚げで優しく、健気で繊細な、胸がツルペッタンコで顔立ちの整っていない不幸な少女と、それを見守る勇敢な俺の物語だ。
それはまるで、雪山で遭難した小屋の中にたった一本だけ置かれていた芯の無い蝋燭や、火災現場で鍵の壊れた室内に取り残される様な、無価値な物語。
世話焼きな七人の小人も、池の中で木こりが落とす斧を待ち続けているバカな女神も、少女に微笑んではくれない。だから俺は、それでも俺は、少女の幸せを願い、探し続ける。
もしそれが鼻で笑われるような下らない平凡だとしても、盤石の平和を築く異世界に転生した男子高校生だとか、ツインテールの似合わない魔法少女を描く平凡な筋書きが待っていようとも、俺と少女には、声が嗄れる程の懇願を続け、血反吐を吹き散らしながら追い求める奇跡に近い。
最後に待つのは平凡か不幸か、ガラス片が散らばる道で素足か靴か、選択肢は少ない。それでもやはり、願い続ける他に選択は無い。
これは、俺と少女の物語。美しく華麗な少女と、無知で臆病な俺の物語。目を背けたくなる残酷な奇跡。そんな矛盾を生み出しているのかもしれない。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 残酷な描写あり 身分差 悲恋 日常 ホームドラマ ドブネズミ 少女 不幸 奇跡 現実 異世界じゃ無い 感動 現実的な童話 比喩 言葉遊び ネット小説大賞十感想 最終更新日:2018/03/10 05:52 読了時間:約235分(117,155文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 2件 総合ポイント: 418 pt ブックマーク: 134件 評価人数: 17 人 評価ポイント: 150 pt |
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