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作者:春名功武/作品情報/Nコード:N7515HD
短編 |
ショートショートです。元家電業界の老人が、球体の置物を手にして、実はこれはテレビなんだと話し始める。同僚の丸岡という男が開発した、究極のテレビだと言う。ある操作をすれば、球体は画面に変形する。どんなサイズにでも変幻自在。映画のような大画面にもなるし、掌サイズにもなる。画質だって桁違い。3D映像で観ることも出来る。目の前にその人物がいると錯覚するほど。音質も凄い。本格的なサラウンドシステムが搭載されていて、包み込むような音場感が得られる上に、耳にも優しい。さらに過去50年まで遡って録画ができるタイムマシン機能付き。音声や動作で操作することも可能。防水機能も完備。果たしてそんな究極のテレビが発明されたのは、昭和32年。カラーテレビの本放送が開始されるよりも前の話。しかし、この究極のテレビは、家電業界の思惑により、発売される事はなかったのである。
ジャンル:コメディー〔文芸〕キーワード: 近未来 ショートショート コメディ テレビ 家電業界 技術者 昭和 天才 球体の置物 最終更新日:2021/08/17 13:02 読了時間:約6分(2,787文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 50 pt ブックマーク: 2件 評価人数: 5 人 評価ポイント: 46 pt |
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