洞窟を住処にする大魔道士。彼の部屋に忍びこみお宝を盗み出そうとした、ホビット族のリアム… 洞窟に侵入するがその中はモンスターの巣窟だった。 逃げ帰った酒場で大魔道士は倒されてしまい、ケチな大魔道士はお宝を全てモンスターに変えてしまったことを聞く。 ひとりではどうにもならないリアムは仲間を集めて大魔道士の部屋を目指す。 果たして仲間は集まるのか？ そして、大魔道士の部屋に眠る秘宝は……

火力わずか20。雑魚扱いされ、パーティを追放された底辺剣士・ヒカル。 「お前じゃダンジョン攻略は無理だ」と見限られ、仲間にも裏切られ、酒場の路地裏で泥酔―― ……だがその瞬間、ヒカルは**"前世の記憶"**を思い出す。 かつて彼は、1,000万人が熱狂した超人気MMO 『ダンジョンオーダーオンライン』の覇者だった――！ ゲームシステムはそのまま、世界観もモンスターも丸ごと一致。 つまりこの世界は、かつて彼がすべてを極めたゲームそのものだった！ 「知ってる。ここに、裏ダンジョンがある。レア装備も、バグ級アイテムも……全部な。」 追放され、見下された雑魚が、今、最強の攻略知識と経験を武器に逆襲を開始する！ 伝説級の火力玉、隠された最速レベル上げルート、誰も知らないダンジョンギミック―― “記憶チート”の力で、世界はヒカルにひれ伏す！ そして、かつて自分を笑った奴らに告げる。 「お前らが進めなかった場所、俺が一人で攻略してきてやるよ。」 これは、“追放された雑魚剣士”が、最強への道を駆け上がる逆転劇である！

20歳で剣聖となったアレス・バルト 国王を初めとする誰もが彼の剣技を賞賛するがその一方で「この世界じゃなきゃ最強」と揶揄されていた 魔法が支配するこの世界でいくら剣技を極めようが魔道士には勝ち目のない話 魔王軍との戦いである最前線に出れず酒場で酔い潰れていると1人の付与魔道士が訪ねてくる 付与魔道士ヒスイは互いの欠点を補い馬鹿にした奴らを見返してやろうとアレスに提案 ヒスイは他者への付与魔法が飛び抜けているが体力攻撃力共に小動物以下、付与魔法は魔道士からみれば邪魔、対象者の魔法と肉体を阻害する程に強力な付与魔法は皆から忌み嫌われ冒険者パーティから追放を受けていた 強力な付与魔法に唯一耐えれるのが剣聖として肉体を極限まで高めたアレスのみ 二人は互いの欠点を補い合い最強の剣聖と最強の付与魔道士へと登り詰めていく そんな不遇剣聖のアレスと追放付与師ヒスイが再起を図るため数々の依頼をこなす話

《想器の星エスプレア》 魔器に想いを込め、精神の強さがすべてを決める過酷な世界。 初見殺しのルールにのまれ、クラスメイトは次々と死んでいった。 生き残った俺は誓った―― もう誰も、無駄に死なせない。 仲間の背中を道標に、今日も新人を導く。 ここは開拓者ギルド―― 【チュートリアルの酒場】へようこそ！

宝石修復師のリーシャは旅の途中、廃鉱山の町の酒場で行き倒れになっていた男性――オスカーに出会う。見るからに「訳あり」で着の身着のままのオスカーに手を差し伸べ「護衛」として雇うリーシャだが、どうやらお互い「秘密」を抱えているようで……。 ※カクヨム、Nolaノベル（現在非公開設定）にも掲載しています

「わたくし、白の魔女が命じる――この男に魔女の魔法《呪い》を行使する。即ち、男の魔女である――“魔女《わたし》”を殺して……」 これは、奪われた魔法の力を取り戻し、魔女を討ち滅ぼす戦い。 約千年前に、突如として発症者が現れた病のような呪い"魔女症候群"。 厄災と呼ばれる魔女が蔓延る魔法界で、死刑執行者《ラモール》に所属するサフィールは魔法界一と呼ばれる最強魔導師の男だった。 だが、三大都市インフィニートで、何度目かに対峙した“白の魔女”に"魔女の魔法《呪い》"を掛けられてしまう。そして、一切の魔法を使えなくなってしまった。 自慢の魔法を失い酒場で飲んだくれていたとき、ある男の助言で魔法の代わりとして魔導具を相棒にする。 魔導具店からの帰り道、自称美少女魔導師を名乗るネフリティスとの出会いによって、すべての魔女を倒す旅に出ることを決断した──。 最終章始動！ 【毎週月曜日】21時〜投稿予定です。 完結まで書けたら毎日連載に戻します。 また、時間帯の変更する場合こちらでお知らせします。 投稿日：2025年07月12日 ※別サイトにて同じ世界線での小説連載しています。そのため、一部同じ名前や単語が出てきます。

　千年前、世界には高度に発達した文明があった。しかしそれは、突如として謎の滅亡を迎えた。 　それから時は経ち、馬車が行き交い、荒くれが酒場で豆のスープと薄いビールを飲む街で、しがない冒険者・クラブは古代文明の遺物と「二人暮らし」をしていた。 　——ロストテクノロジーの象徴、アンドロイドのレイ。古代文明の遺跡にて、透き通るような白い肌と美しい黒髪を持つ彼女を保護したクラブは、彼女に恋をした。 　しかし、クラブには秘密がある。それは決してレイにバレてはいけないことだ。 　クラブは千年前——彼女の最愛の人を殺した。

ほぼ全員が転生者。魔法は有料インストール。『職業』は未選択だと天から割り当て。桜は雑草。ヒマワリは薬草。そんな世界で主人公の切り札は一発逆転の『ビギナーズラック』。腹黒神官、小悪魔的魔法使い、地雷エルフら曲者たちに振り回されつつ、迷宮と酒場を飛び回る。職業選択の期限は一年。二度目の人生はRPGか、ものづくりか、それとも経営SMLGか？　『職業：空欄』の主人公はどこへ転がっていくのか？

勇者一行が酒場で祝杯をあげている最中、突如としてシステムの異常を告げる「監視の水晶球（Nagios石）」が鳴り響く。原因は、サーバの奥底に巣食う[demon_process]、通称ゾンビデーモン。 ソーサレスのリモート魔法（ssh）は謎の結界に阻まれ、一行はデーモンを直接討伐すべく、「ダンジョン」と化したデータセンターへと直接乗り込むことを決意する。 そこは、他のパーティが傷つき撤退し、パワポを聖剣とするSIer貴族が闊歩する危険な迷宮。幾多の困難の末にゾンビデーモンと対峙するも、それを討つべき聖剣killコマンドはシステムに存在しなかった。絶望の淵で、仲間であるドワーフが古の呪われたソースコードから新たな剣を鍛え上げ（ビルドし）、ついに勇者はデーモンを討ち滅ぼす。 だが安堵も束の間、システムの断末魔は、無差別に味方のプロセスを刈り取る死神「OOM Reaper」を呼び覚ましてしまう。万策尽きたその時、システムの深淵よりカーネルの精霊「リーナス」が降臨する。 精霊は圧倒的な力で死神を消滅させるが、力任せの戦いしか知らぬ勇者たちを「愚かだ」と断罪し、敗北を言い渡す。失意のままダンジョンを出た一行が目にしたのは、その精霊と、IT業界の貴族たるSIerとの新たな戦いの幕開けだった――。 これは、剣と魔法、そしてコマンドが交錯する世界で、システムを守るために戦う技術者たちの、栄光なき叙事詩である。

魔法があり、魔物がいて、冒険者達がたむろしている世界。 その世界に『デバフ』しか使えない上に割とクズな主人公、「クロイ」(18歳)がいた。　デバフだけだから真っ向から魔物倒せない！　身体能力も突出してる点はない！　必要とされるところが存在しない！　故にパーティに誘われることもない！　そうしてボッチ冒険者として簡単な採集クエストばかりする日々・・・　そんなある時、酒場でツケを滞納し過ぎて、もっと稼げと叩き出される！　通年貧乏のクロイには酒場の安く美味い飯が生面線だった！　やべーよ早く稼がなきゃと思ったのが、報酬高額だが難しいクエストに手を出す勇気も実力もないし堅実にいつもの採集クエストに向かうと・・・・ 多いわけではないが少なくもない頭を絞り作戦立てて、ある時は大胆に、ある時は搦手で敵を倒す！　個性豊かな仲間と、敵と、その他大勢！　主人公に秘められた血筋も、主人公だけの超アイテムも、覚醒によるぶっ飛んだチート魔法も無し！！　信頼できるのはそんなものでなく、努力と工夫、あと仲間！(他にもあると思う！) これは、外れ者達の生きる物語。

【第12回ネット小説大賞　小説部門入賞】 2025年4月10日 書籍1巻発売!　イラスト：potg様 現在発売中! 　レニーはソロの冒険者だった。いつものように酒場で食事をとろうとすると、相席を頼まれる。それはソロの冒険者ではあまり珍しいことでもない。珍しいと言えば相手の方だった。 相手はギルドでも人気の受付嬢だったのだ。 酒と愚痴に付き合いながら、レニーは奇妙な依頼をされる。 恋人のフリをしてほしい、と。 本編完結。 書籍化に伴い「続」話更新中。 ネトコン12 小説部門入賞　ありがとうございます。 カクヨム、ノベプラにも掲載しております

魔法学校を卒業した夏。 成人を迎えたグレイグは、父親のアルティと、その親友のレイの行きつけの酒場に出向く。 「何これ、にっが！」 初めて飲むビールの苦味に驚きつつも、少しずつ慣れていくグレイグ。 酒の力か、いつもより話も弾む。 息子の成長に涙ぐみ、思わず席を立つアルティの背を眺め、グレイグはレイに胸の内を語る。 「——実は僕、パパはお姉ちゃんの方が可愛いんだと思ってたんだよね」 ※別作『歳の差100歳ですが、諦めません！（https://ncode.syosetu.com/n5540ji/）』の番外編です。異種族親子の、温かな夜のお話。時系列は87場の後。お気軽にお読みください。 ※登場人物まとめ↓ ゲオルグ・グレイグ・リヒトシュタイン（18）アルティの息子。紺色の全身鎧を着たデュラハン。顔がなく、首の上には闇が漂っている。魔法学校を卒業して、大学院に進学が決まった。 アルティ・ジャーノ・リヒトシュタイン（41）グレイグの父親。赤茶色の髪に、煉瓦色の瞳のヒト種。デュラハンの防具職人。平民出身。息子が立派に成長して嬉しい。 レイ・アグニス（143）アルティの親友。金髪緑目のハーフエルフで、腕利きの魔法紋師。異種族親子のあれこれは知り尽くしている。

酒場で仲間と杯を交わし、笑い合いながら冒険に挑む日々。 人の良さと仲間思いで知られる冒険者ライガは、ある日、探索中のダンジョンで“裏ダンジョン”への入口を偶然発見してしまう。 そこで彼が手にしたのは、常識を覆すほどの超能力“闇の刻印”。 最初は仲間を守るために振るわれたその力だったが、次第にライガは強さに酔いしれていく。 「俺なら……世界だって変えられる」 仲間と酒を飲み交わした日々は遠ざかり、やがて彼の瞳は権力と欲望に染まっていく――。 そして物語は、かつての“飲み仲間”たちの視点へ。 彼らは気づく、ライガが“道を誤り始めた”ことに。 かつての友を救うための戦いが、今、幕を開ける。

佐藤健司、40歳。日本のブラック企業で心身をすり減らし、過労で倒れた瞬間、目を開けると異世界の辺境村に立っていた。20歳の若さに戻ったが、魔法もスキルもなし。ただの「凡人」。村は腐敗貴族ガルドの搾取で荒れ果て、村人たちは絶望に沈む。だが、健司には前世の武器がある――プロジェクト管理、交渉術、そして社畜魂が磨いた執念。 「この村、立て直せる。俺の人生も、だ。」 健司は現代の知識を駆使し、村の資源を洗い出し、効率的な農業や交易を提案。酒場の娘リアの鋭い洞察力や、若者たちの熱意を束ね、村に希望の火を灯す。貴族の陰謀を看破し、搾取の仕組みを逆手に取る頭脳戦を展開。だが、信頼を築くには村人の心を動かし、自身の過去のトラウマとも向き合わねばならない。 12話の果てに、村は交易で栄える「希望の都市」へ。健司は新たな居場所と生きがいを見つけ、社畜だった男は異世界で真の「リーダー」に生まれ変わる。チートなし、魔法なし。知識と絆だけで切り開く、凡人の再起の物語。

王道ダークファンタジー予定。 ある日、何の前触れもなく異世界転移させられた平凡顔の大学生こと、安遠ハルキ。 運良く酒場の店長に拾ってもらったはいいものの、異世界は平和そのもので、勇者とかチートとかからは縁遠い社畜異世界生活を送っていたのだがーー ある日、千年の封印が解かれた魔王が復活する。 そして、魔王を封印した炎の巫女との出会い。 風の民や大国の王族、エルフや獣人などに出会ながら旅をし、ハルキはやがて、世界の命運を賭けた争いに巻き込まれていく。

勇者アレトスは仲間集めに大苦戦していた！？ 聖剣も、力も持っているのに誰も勇者パーティーに入ってくれないのだ！ なんやかんやでギルドの酒場で仲間集めを開始するアレトスなのである。 しかし、そこで出会うのは「矢が怖い弓使い」「筋肉バカの魔法使い」「繊細すぎる戦士」の珍道中に。 果たして彼らは本当に世界を救うことが出来るのか……。 ※ちなみに「マ？」は「マジ？」という事です。

　とある酒場に【ナナシ】と呼ばれる道化師がいた。その道化師は明日の日銭を稼ぐため、今日も今日とて多くの人に演奏を届けていく。そんな道化師には素敵な相棒がいた。その名は【ミュウリン】であり、小柄な体形で枝分かれした巻角が特徴の少女だ。 　少女が歌手となり素敵な歌声を届けていくのは日銭を稼ぐためでもあるが、同時に趣味であった。なぜなら、二人とも人々が楽しそうに笑っている光景が好きだから。 　しかし、歌声を届ける少女にはとある秘密があった。それが「魔族」という秘密だ。 　数年前、魔族と他種族で結成された人類との間で大きな戦争があった。「人魔大戦」と呼ばれるこの世界の命運を決めるような大きな戦いだ。その戦いの結果は人類側に召喚された勇者に魔王が倒されたことによって戦いが終わったが、それが終ろうとも物語は終わりではない。むしろ、続いていくばかりだ。 　敗戦した魔族は人類から隠れて生き延びるが、中には弔い合戦を企てようとする魔族もいる。その魔族を排除するための制度を敷いた人類によって、魔族が生き伸びる環境は増々難しくなる。 　そんな環境の中、魔族の少女は魔族の象徴たる禍々しい角をそのままに人間社会に溶け込もうと頑張る。その相棒を支援し、より楽しく笑える日々にするのが道化師の役目であった。 　そして、道化師は今日も今日とて相棒と一緒に歌越えを届けながら、人類と魔族が手を取り合い本当の意味で「平和」を紡ぐための旅をしていくのだった。 ※「喜劇道」と書いて「ハッピーロード」と読みます。

　魔法学院最後の一幕 　ネーデラ王国魔法学院の広場には、卒業生たちの笑顔が溢れていた。その中央で、ひとつだけ異様な空気が漂っていた。 「これ以上、婚約関係を続けるつもりはない。悪いが、今日で終わりだ」 　その言葉に、会場の空気が凍りついた。 「なに言ってるの？」 　ロッテ伯爵令嬢。理知的な眼鏡越しに目を見開いていた。彼女の横に立つのは、かつての婚約者ハーグ。式典の途中、突然の婚約破棄宣言だった。 「俺様、もうアインと付き合ってる。あいつの方が魅力的さ」 　そう言って彼が肩を抱いたのは、ピンクの髪を軽やかに揺らした少女。アイン。男爵家の令嬢。にやりと笑って言う。 「だってぇ、ロッテってお堅いん。男の人、楽しませなきゃ♡」 「一年後に、結婚って」 「気が変わったんだよ。俺様のせいにすんな」 「やめて」 　振り返り、駆け出した。銀髪が宙に舞い、ドレスの裾が風を切る。群衆の視線を引き裂くように、ロッテは会場から飛び出して。 　誰かに思い切りぶつかった。 「あっ、だ、大丈夫ですか？」 　低く、どこか気の弱そうな声。ぶつかった相手は、金髪に分厚い眼鏡をかけたマルセルだった。物静かで目立たない、けれど学院でも知る人ぞ知る天才魔術師。実は隣国の伯爵家の三男だ。 「ご、ごめんなさい。いま、わたしっ」 「足をひねったみたいですね。すぐに医務室に」 「ダメ、式場に戻るなんていやなの」 「わかった。外に出ましょう。ボクが支えますから」 　学院の門を抜けると、夕暮れが街を金色に染めていた。ロッテの歩幅に合わせて、マルセルはゆっくりと歩いた。街角に立つ、木造の看板。その文字がマルセルの視界に飛び込んだ。 　魔酒とハーブの宿酒場 　マルセルが小さく喉を鳴らした。無意識に、口元がゆるむ。彼の頬がわずかに赤くなる。 「飲みたいの？」 　ロッテがふと、尋ねた。マルセルは慌てて視線を逸らした。 「い、いえっ、そんなことは！た、ただ、ちょっと看板が……気になっただけで！」 「ふふ。いいよ、わたし、おごってあげる」 「えっ？」 「わたしも今日はボロボロになって飲みたい気分なの。だから、付き合ってよ。先に酔いつぶれたら許さないから」 「は、はい！」 　チリン、と澄んだ鈴の音が鳴った。夕暮れと、木の香りと、ほんのりと漂うハーブ酒の香りが、彼らを迎え入れた。 　不思議な二人の、忘れられない夜が始まろうとしていた。

お洒落な街の中心にあるギルド。その一角、酒場にて交わされた一言が、全ての始まりだった。 「御前はクビだ。」 あまりにも強すぎるがゆえに、仲間から“不要”とされた男――魂魄雨笛（こんぱく うてき）。 孤独な旅立ちを余儀なくされた彼が出会ったのは、ボロ布のような服を纏い、怯える瞳で大人を見上げる一人の少女だった。 彼女に名はーー無かった。 「その娘を僕に頂戴？」 白銀貨一枚で少女を買い取り、逃げるように彼女を連れ去る雨笛。 怯えた目と蒼白な顔色――彼女が抱える心の傷を癒すように、雨笛は魔法を教え、彼女に「ミナヅキ」という名前を与えた。 けれど、それはただの始まりに過ぎなかった。 最強ゆえに独りとなった男と、傷ついた少女。 ふたりの旅は、かつて見捨てられた“ギルド”や“世界”そのものを巻き込む、 再定義（リデファイン）される冒険譚となっていく。 かつては戦闘の流れすら速めてしまう圧倒的な存在。 今は“師”として“守護者”として、少女とともに――彼は歩み出す。 これは、英雄達の話

　インサムニア・ペレイダインは冒険者の頂点であるパラディア級冒険者だった。「黄金」の異名で知られ、相棒であるミレステラと婚姻し、順風満帆な日々を送っていた。 　しかし、インサムニア・ペレイダインはある日、全てを失った。自身の奢りでミレステラを死なせ、冒険者として生きる糧を失ったのだ。 　それから一年、インサムニア・ペレイダインは酒場で飲んだくれるだけの日々を送っていた。 　だが、そんな彼の元に突然、来客が訪れる。 　その来客に会ったことで、彼の命運は大きく変わっていく。 　そう、これは。 　「黄金」の冒険者が全てを取り戻すまでの物語である。