主人公【白部 純一】は、休日を使って愛車の『相棒』とドライブを楽しんでいた。 　しかし、急な悪天候に見舞われうんざりしていた主人公達の目の前に『名称不明のトンネル』が現れる。 　この道以外に進める道も無く、しょうがなくトンネルを抜ける事にした主人公。 　トンネルを抜けた先、暗闇に慣れた目に飛び込んでくる光に目を細めた主人公は、そこで見た光景に絶句する。 　浮かぶ大地、空を駆ける大きなドラゴン、 　晴天に迸る轟雷、そして...謎にプヨプヨしている『鼠色のスライム』らしき生命体。 　ファンタジー溢れるその光景に驚愕する主人公を無視して、鼠色のスライムは主人公の愛車を乗っ取り森の中へと走り去ってしまった。 　それを追い掛け主人公は、狂暴な『魔物』がひしめく危険な森を進んでいく... 　その先には、知らない人や国、生物や歴史、果ては魔法まで存在する、正真正銘の紛れもない異世界が広がっていた。 「もしかして俺...異世界に来ちゃった?」 　白部は自分の知らない未知を求めて、今日も『相棒』と共に異世界を駆けていく。