現代日本、学園の生徒達が異世界へと転生、転送されてしまう神隠し事件。 　 　見飽きた程に、よくあるよくある千万煎じの『異世界転生転送問題』 　 　だがそれはとは逆に、今日も今日とて、そんな異世界に消えた生徒達を救出すべく活動する少女達がいた。 　『年間10名以上の異世界転生者を排出する学園』 　そんな特殊な学校の特殊な生徒会に所属し、異世界と現実を行ったり来たりと忙しい日々を送る少女、 　綴喜メクルとその仲間達。 　そんな多忙極まる高校二年の夏、異世界から何度目かの帰還を果たした、その日。 　メクルはつに決心しました。 「今から私、告白をしてこようと思います」 　この長きに渡る片思いに、片思いに決着をつける日にするのだと。 　そしてそれが叶った暁には、――普通の女の子に戻るのだと。 　――そう、思っていました。 　告白相手の彼がトラックにぶっ飛ばされ、消えてしまう、その前までは。　 　 著作　兎野熊八 表紙イラスト　よのね　様 挿絵イラスト　Lala hy　様

タイトル・題名 「ニート研究医のオレ様が臨床で接客することになってるのは，概ね姫騎士女医sとねっこのせい」 前回までのあらすじ： 　主人公・兎鳳居　海音（以下，「あまね」）は，メディカルリトリートで富裕層の医療を司る，再生医療と遺伝子治療を専門とする「ニート（Not Encountered/Engaged/Telemised）」研究医。　そのキャリアとしては，そこそこ成功してまあまあ優秀なＭＤ/ドクターだ。 　ある日，主人公「あまね」は，「アタマがぐわんぐわんしゅりゅ」感覚に襲われ，反射的にその自分の症状の診断を始めつつ救急コールの回線につなぐのだが，その回線の通信にでたのはなぜかいつも顔馴染みのねっこだった。 　次に，気づくと，主人公「あまね」は，元いた世界と時間軸・空間軸ともによく似通ってはいるが，医学・医療の水準と社会文明がかなり発展しそこなった世界に飛ばされてしまっていて。。。 　もしも、再生医療と遺伝子治療のスペシャリストが，自分が美容外来と日常診療の臨床に出る世界に転移させられたら。。。