ハンセン病、以前は癩病と言われ国民浄化の大号令のもと強制収容させられた時代があります。現在の国立療養所多磨全生園(旧 全生病院)に昭和9年、ひとりの若い男性が自力で辿り着く。彼の名は北条民雄(本名、七条晃司) 名を捨てて、故郷を隠し執筆に専念した3年数ヶ月の末、あっけなくこの世を去る。 彼は自身の創作を川端康成氏に送り、文壇の人となる。第3回芥川賞候補にまで上り詰めるが、その人生は明らかにされていない。 僅か1年のみであるが婚姻関係にあった女性がいるが癩病と診断されると破婚となる。

嘽皇国にはかつて仙女と呼ばれた女が居た。 ありとあらゆる病と傷を癒し、天上聖母の如き慈悲と慈愛に満ち溢れ、正に仙女と謳われたが―― そんな過去を持つ霍(かく)睡蓮(すいれん)。 彼女は第二皇子と結婚前夜に何者かによって誘拐された。 誘拐だけならまだしも、連れて行かれた場所は嵩天山(すうてんざん)という妖魔が湧き出ると言う山。 睡蓮は死を覚悟するも、危機一髪白髪の青年に助け出されるも、気を失ってしまう。 そんな睡蓮が知らぬ間の連れて行かれたのは雲州という皇都から離れた土地だった。 心穏やかに過ごして良いと言われて過ごそうとするが、睡蓮を危機から救った白(はく)秋雪(しゅうせつ)と護衛である天擂(てんらい)の二人の距離が妙に近い。 思わせぶりな二人の態度。それまで第二皇子の婚約者だった睡蓮に恋愛経験など皆無。 けれどもどうやっても今までの経験が二人の好意を素直に受け止められない。 睡蓮の心は揺蕩い何処へ向かっていくのか――。

伯爵令嬢ナギサリアン・ギロティーヌは卒業記念パーティーで婚約破棄を告げられる。待って、私この展開見たことある。悪役令嬢ものによくある破婚からの断罪コース……！！　別れの予感もざまぁ対策もしていなかったナギサリアン。婚約破棄を突きつけてきたのは格上の公爵令息＆侯爵令嬢だ。はたしてナギサリアンにこの難事を切り抜けることができるのか──！？ ※どなたかとネタかぶりしていたらすみません

　エルデバレン王国の九番目の王妃の娘として生まれたリアーナ王女。 王位継承に最も近かった優秀な王子が突然の事故死。続いておきた王の崩御による王位継承争いが始まる。 　王位に興味がなかったリアーナだったが謎の女魔術師オーギュスティーヌにより男の身体になる呪いをかけられたことが切っ掛けで解呪の為にやむにやまれず十人いる兄姉を相手に王を目指すことに。 　呪いを解くために変人魔術師ポントゥスに会いに行ったが解くどころかさらに蛇を見ると大猿に変身してしまう呪いをかけられてしまい、呪いは一層複雑に。 　先ずはオロギラスという大蛇を探し出し三ヶ月以内に四匹倒さなければいけないが、信用出来る護衛二人だけしか連れて行けず困難を極める。 　幼い頃に婚約した優秀な騎士で魔術師のアーネストは王位継承のライバルである優秀な姉イスラ側についている。 　先行きは不安だが、王になるための支持集めとオロギラス討伐を目指すリアーナに思わぬ味方が増えていく。

結婚式を目前に、ミランダはセシリアから婚約者であるフィリップとの破婚を迫られる。 聞けば彼女は六年前から回帰してきたと、彼の運命の相手は 自分だと主張してきて…… ※ 続きがありそうな話に見れるかもしれませんが、続きはありません。

２７歳ＯＬの清瀬紅実は、一か月後に彼氏との結婚式を控えていたが婚約者の浮気が発覚して結婚話は白紙に。 傷心の彼女は幼馴染兼飲み友でもある向井嵐と酒の勢いで一線を越えてしまう。 「俺、こんな紅実ネェの姿見てられないよ……」 嵐のストレートな感情をぶつけられ、戸惑いと後悔のなか紅実は？