時は大正。強い陰の気を持って生まれた若菜は、常に不運とともに生きている。進学のため東京の女学校に通うことになり、故郷を離れ一人寮生活を送っていた。だが兄から持たされた護符の力が薄れた時、陰の気に引き寄せられるモノたちが若菜の前に現れる。妖に追い詰められ、諦めかけた若菜を助けたのは外つ国からきた魔。彼らは妖とは違う、自称錬金術と死に場所を求める不死人だった。激動の時代を迎えた東京で、若菜を中心に巻き起こる怪異の物語。ダークファンタジー×大正浪漫です。

イギリスとアイルランドの間マン島の南西沖にひっそりと浮かぶ小さな島国、ベランタイン公国。 その片隅、町外れの丘の上に建つ寄宿制夜間学園『ベルヘイヴン・アカデミー』は、“矯正プログラム”の名のもと、訳ありの少年少女たちを受け入れてきた謎多き教育機関だった。 ある事情を抱え、そこに編入した少女・アリス。彼女はやがて、“ノクタリア”と呼ばれる学園の影に潜む存在に触れ、数々の事件へと巻き込まれていく。 ノクタリアの本能を狂わせる《ルージュ・ブラッド》と呼ばれる稀血。 国と学園が秘匿する黒い歴史。 姿を消した少女と、血のように赤い瞳を持つ少年――。 「人間は僕たちを“悪”だという。神に見放された愚かな罪の残骸だと。ならば訊かせてくれ――同じ地獄を這いずりながら、“善”を名乗る資格がお前たちにあるのか」 ダークアカデミア × 学園ミステリー。 ◆　◆　◆ アリス・エヴァリス 普通の人には“視えない存在”を感じ取り、そのことが原因で周囲から孤立してきた編入生。あがり症で巻き込まれ体質。 フィービー・ウィスパー アリスのルームメイト。明るく人懐こい性格で、噂話が大好き。不思議と人を安心させる雰囲気を持ち、誰よりも学園生活を楽しんでいる。 ベンジャミン・モーリス 陽気でフレンドリーなクラスのムードメーカー。誰とでも打ち解ける一方、ルシアンにだけは異様に厳しい態度を取るなど、謎めいた一面も。 ルシアン・ド・マルグリーヴ＝オグル 血のように赤い瞳を持つ、美しくも異質な少年。感情の読めない冷ややかさを纏い、人ならざる雰囲気を漂わせている。 カミラ・ブレイロック 華やかで傲慢な学園の女王。鋭い観察眼と支配力で周囲を従わせる。 ブレイクガールズ カミラを取り巻く少女たち。 ◆　◆　◆ 週1回更新予定。 pixiv・エブリスタにも近日中に掲載予定。 ※本作に登場する国名・地名・人物等はすべてフィクションです。

※主人公の名前が途中までありませんが仕様です 　孤児院育ち、忌み子として忌み嫌われている私はある日、吸血鬼の貴族に買われる。吸血鬼が言うには私は稀血という彼らにとっての高級食材だったそうだ。体質のせいで災いに襲われ、人に嫌われてきた私は、それでもいいと思いその死を受け入れる。ある日、自分が調理される日を待っていると吸血鬼の公女が現れる。「この子を私にください！」 この日、私は吸血公女に拾われた。 吸血鬼の公女と忌み子の人間の主従関係、時間の流れの違う二人の物語 章完結ごとにまとめて投稿 カクヨム同時投稿　カクヨムで先行公開

伯爵令嬢であるフィーネは、伯爵と使用人の不貞で出来た子供だったことから家でこき使われる毎日。 そんな時、政略結婚に利用してやろうという伯爵夫人の策で、伯爵の友人だった公爵の息子オスヴァルト・エルツェと婚約する。 幸せに思えた婚約生活は長くは続かなかった。 伯爵家に正当な後継ぎができたことで、主人公は伯爵夫人に教会に捨てられる。 しかし、そこでも出来損ない聖女として虐げられた。 ある日、親友に嵌められて礼拝堂の火事の犯人にされたフィーネ。 『罪人聖女』の烙印を押されたフィーネは、何度も何度も身請けに失敗する。 そんな時、ある公爵が彼女を大金で買いに来た。 「今日から私の妻だ。稀血の聖女、フィーネ」 彼は実は昔婚約者だった幼馴染のオスヴァルトだが、 彼には大きな牙に赤い目であって……。 生まれつきの赤い跡や翡翠の目から虐げられてきた彼女が、再会した幼馴染だったオスヴァルトに溺愛されて幸せになる話。 ※他サイトでも公開しております ※改稿版が別作で連載しております

ある日、男が何者かに襲われた！ しかし、奪い取られたのは血液というおかしな事件だった。 ところが、この男は稀血の持ち主で…。犯人たちの意外な狙いが明らかに…！ 医療ミステリーでもあり、恋愛ミステリーでもある、ジャンルの特定ができない意欲作！