七瀬珠莉愛(じゅりあ)には日本とは異なる世界、ティルナノーグでジュリア・ザハとして生きた前世の記憶がある。次期竜王候補筆頭と名高い竜族の王子ヴァレリオに愛され番だと思われていたが実は違い、彼の本当の番が現れて身を引き、最終的には若くして死んだ虚しい記憶だ。もしも今世でヴァレリオと会えたなら今度こそ結ばれたいと思っていたが、ある日ひょんな事から珠莉愛がティルナノーグに召喚されると、そこにはヴァレリオと共に前世の自分がまだ生きていて────？ ヒロインの死を受け入れられなかった竜族ヒーローが世界の時を戻すも、その時既にヒロインが異世界に転生していたせいで、日本人のヒロインと戻った時間軸のヒロインに分裂してしまいややこしい三角関係になる話。

『竜なんて神話の生き物、おとぎ話でしかありえない』――そう多くの国民が信じていたある日。人の姿で現れているはずの国王陛下は、大きな赤竜だった。密かに竜族の血が流れる国民の中でも、特に先祖の血が濃いらしいスカーレットが国王の正体を見破った為、半ば強引に拉致られ王城へと連れ去られる。曰く、国王の番(つがい)候補として傍にいろ……って国家機密を勝手に喋って巻き込んだのはそっちじゃない！◆ダメなおっさん国王(竜)と一般庶民のラブコメになる予定◆白ヶ音雪様ｘ月城うさぎの雪うさぎ主催、【Dragon萌え企画】参加作品です。