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作者:ねこまんまときみどりのことり/作品情報/Nコード:N5419JJ
完結済 (全21エピソード) |
タイトルを『なんか、拾った』から、変更しました。
具体的な方が良いと思いまして。
「遅刻、遅刻、どうしよう!」
校舎まで自転車で5分の我が自宅。
だが砂利の坂道(農道)だ。
その途中、俯せで倒れている人発見した。
嘘っ、急いでいるのに。
街から離れているので通る人もまばらで、既に生徒は校舎に入っている。
周りは畑仕事中の農家さんばっかりだ。
知らない振りを出来る度胸もない私。
「あのー、大丈夫ですか?」
声かけに返答はない。
肩を揺すると、う~んと唸り声。
「サクラさん、好きです。結婚して~」
抱きついて求婚してくる、金髪の綺麗な顔の男。
サクラって誰よ?
そして見る間に嘔吐され、制服にも付いたそれ。
近くの農家のおばちゃんに、青い顔で救助を求めた。
「おばちゃん。倒れている人がいて、心配で声かけたら吐かれた。服も汚れてどうしよう」
最早泣きそう、いや泣いてた。
おばちゃんは忙しいのに、こっちに来てくれた。
脈や呼吸を見て、アルコール臭もしたから、泥酔だと判断したようだ。
畑と道の間に、竹ボウキみたいな木が囲うように生えていて、その男の人に気づかなかったみたい。
おばちゃんの畑は見渡す限り全面のキャベツで、眼下に黄緑色が広がっている。
猫の手も借りたいくらい多忙だろう。
おばちゃんは昔看護師さんをしていて、緊急かどうかはわかるらしく、救急車じゃないからと言って交番のお巡りさんに電話してくれた。
制服が汚れて泣いている私には、 “もう、家帰って(服を)取り替えなと” と送り出してくれた。もしかしたらお巡りさんが、話を聞きに行くかもとも言っていた。
所謂第一発見者的な奴か。
「うん、わかったよ。ありがとうね、忙しいのに」
「大丈夫だ。キャベツとりの人、たくさん来てるから。学校に電話しとけよ」
「うん、帰ってすぐかけるよ。じゃあね」
仕方ないのでお礼を言って、家に帰って先生に電話してから制服を洗った。
今日は午後から明日の講演準備で休講だから、そのまま休んで良いと言われた。私は言われた通り休むことにした。
翌日助けた人が、家に訪れた。
俳優だと言う一条院和成さんは、彼は母のお墓参りに来ていたらしい。
初恋が私の母サクラだと言って。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: ESN大賞7 高校生 祖母 母の友人 俳優 告白 障害 最終更新日:2024/11/05 10:39 読了時間:約126分(62,974文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 28 pt ブックマーク: 4件 評価人数: 2 人 評価ポイント: 20 pt |
作者:星船/作品情報/Nコード:N9938DM
完結済 (全20エピソード) |
それは何処にでもあるような英雄譚になるはずだった。
女神の天啓を受けた聖女に見い出された勇者が魔王を倒し、晴れて世界を救った、そんな結末を迎えた英雄物語。だが、女神は聖女にやり直しを要求した。
「何故勇者がこれ程までに深く絶望しておるのだ!!許さん!!やり直せ!!!」
かくして聖女は天啓を受けた三年前の当日まで時を遡って、勇者キース君を絶望させないようやり直すハメとなってしまった。
思い出した前世お掃除好きの日本人女子としての記憶と何故か一本の喋る魔法の竹ボウキと共にーーー。
☆ちょっとのんびりした聖女が勇者君や使命よりもお掃除命で魔法の竹ボウキを武器に無双する冒険話です。全15+5話完結。
ジャンル:異世界〔恋愛〕キーワード: R15 残酷な描写あり 異世界転生 異類婚姻譚 やり直し 聖女 竹ボウキ 勇者 お掃除 前世 ハッピーエンド コメディー 最終更新日:2016/09/29 20:42 読了時間:約66分(32,505文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 1,177 pt ブックマーク: 263件 評価人数: 74 人 評価ポイント: 651 pt |
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