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作者:直公ツグヲ/作品情報/Nコード:N6019BD
連載中 (全1エピソード) |
あるところに、名前を忘れられた街があった。
住人達は働き、お金を稼ぐのに必死で、街の名前を忘れてしまったのだ。
昔、街はゆっくりのんびり回っていた。
しかしいつしか流れを間違え、息もできないような早さで繁栄しはじめた。
病的に四角いビルがいくつも建ち、ネオンは増え、眠らずに働く者も少なくなかった。
あるとき、街の外れの『夜泣きの森』に、ある工場ができたといううわさがたった。
工場の名前は『しつづけ工場』。
給料は抜きで、やりたいことをしつづけることができる工場だという。
給料はそこにいつづけること。
街の住人たちはそんなうわさを鼻で笑った。
うわさは笑われ、記憶の金庫から追い出され、踏みつけられ、消えた。
しかしうわさは真実として、街の広場の片隅の今は誰にも使われていない
電話ボックスのガラスに、切手サイズの広告として人知れず張り付いていた。
『来たかったら いつでもおいで したいこと させつづけさせて あげるから』
利益の世界に産み落とされた、ムダの宇宙『しつづけ工場』。
そこで生産されるものとは……
ジャンル:ノンジャンル〔ノンジャンル〕キーワード: ファンタジー 異世界 ほのぼの 素晴らしきムダ世界 シュール 最終更新日:2012/04/03 00:28 読了時間:約1分(451文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
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