《ツインズ》——それはこの世界に存在する異能の力であり、個別の自我を持つ精霊のようなものであり、逆境を打ち破るための、文字通りの武器でもある。 　記憶喪失の少年・日暮飛路（ひぐらし ひろ）は、自らに宿る《ツインズ》、《スーサイド・フェニックス》の言葉に従い、悪人を罰して過ごしていた。その姿はいつしか、『不殺人鬼』という都市伝説として広く知られていた。 　ある日彼の元に、一人の少女が現れる。稲葉瑠璃（いなば るり）と名乗ったその少女は、彼について深く知りたいと言い、自らの《ツインズ》で彼の過去を暴こうとする。そしてヒロは彼女を皮切りに、多くの《ツインズ》能力者たちと出会い、新たな世界の形、人の在り方、そして自らの真実を知ることとなる…… ※不定期に更新アリ。