名前のない少女が暮らしていたのは、別世界の"X"のために、物語を届ける世界。 およそ２００もの独立した小世界と、その小世界とつながる大世界とで成り立つ集合世界だった。 この世界の役割は、別世界の”X"に異世界転移や転生、冒険譚などの様々な物語―ストーリー―を提供すること。その中で彼女は〖モブ（少女）〗として物語の提供に関わっていた。 他のモブたちやこの世界の事をなんにも知らない「主人公」たちと一緒に、物語を作っていく日常。 ある日いつものように依頼が終わろうとしていた時、突然物語内の「主人公」、勇者のレベルに全く見合っていないレベルの魔物が現れて・・・。 これは縮小していく世界を救うために奔走する、モブ達のお話。