菅原道真が失墜した陰謀・「昌泰の変（しょうたいのへん）」の首謀者とされた左大臣・藤原時平は若い頃、ある赤子を誘拐するよう命じられた。 赤子は成長し、ある力を持つ少女となった。 やがて少女は権力をめぐる陰謀に巻き込まれ、時平の運命を翻弄する。 少女をめぐる争いが歴史事件と絡み合う。 『兄さま』こと左大臣・藤原時平様は宇多上皇に隠し育てられた姫、つまり私・浄見(きよみ)に夢中・・・のはずなのに、妻二人からの、宮中内外の恋人まで、次から次へと恋敵が湧いてくる！ 『浄見を忘れるために色々な女性と関係を持った』というけれど、相手に本気恋(ガチこい)勢が多すぎるのも気にくわない！ 私・浄見は女房・伊予(いよ)として宮中に身を隠しながら、襲来する様々な試練に立ち向かう！ （以下のあらすじは2025/9/30～掲載「伊予の物語『一心の呂布(いっしんのりょふ)』」についてです。） 親友だった男友達との危ない火遊びを後悔して反省してる私を、終始ご機嫌に優しく気遣ってくれる時平さまの様子が、いつもと違ってなんとなく変！ 私の浮気に気づいて許せなくて、もう女子として見てくれないの？ たった一度の過ちに、人生を狂わされそうになり、気が狂いそうなほど後悔するけど、私は今日も前向きに今後のことを考える！

大阪のパワースポットで、たこ焼き居酒屋の店長が自殺した。 理由を知りたいと調査を始めた女子大競馬サークルのメンバーたち。 だが、次々に発見される死体。ついには、サークルメンバーが行方不明に。 パーフェクトヒューマンの内部抗争や古代魔獣覚醒など、非日常の出来事に翻弄される主人公たち。 さまざまな「愛のカタチ」に惑わされず「本当の解」まで辿り着けるのか。 前作同様、女子大生や大学職員、妖、パーフェクトヒューマン、競馬場職員、ペットロボットが入り乱れ、謎はどんどん複雑に。 競馬ファン・妖怪ファンにおすすめ。 ライトミステリーですが、仄かな恋が初々しいラブリーファンタジーとしてもお楽しみいただけます。 かなりの長編になりますので、コツコツ、ジワリと楽しんでいただけたら幸いでございます。 前作「パドックの下はパクチーがいっぱい」の、続編にあたります。 ネタバレになりますので、できましたら、「パドックの下はパクチーがいっぱい」（Nコード：N7581LB）から、お読みください。

女子学生たちと講師のファンタジックなラブコメディー＆ミステリー。 講師の心を掴むのは、人間の女の子か、それとも……。 そもそも、着ぐるみの先輩の死は、果たして事故だったのか。推理のプロセスはこれで正しいのか。 新装京都競馬場のイベント。着ぐるみの女が階段から落ちて死んだ。 死に疑問を持った女子大の競馬サークルの後輩たち。 顧問の講師に次々と降りかかるわけの分からない出来事。 女子大生や大学職員、競馬場職員、パーフェクトヒューマン、妖、ペットロボットが入り乱れ、主人公を翻弄します。 「馬が教えてくれる」という言葉の意味。 そして、「合戦」によって得られたもの。 競馬ファン・妖怪ファンにおすすめします。 ライトミステリーですが、仄かな恋が初々しいラブリーファンタジーとしてもお楽しみいただけます。 たくさんのサブストーリーが謎を複雑なものにしていきます。 第四章から物語は不思議な転換をし、視点が定まらなくなっていきます。お楽しみに。 とはいえ、最後には解決編をご用意していますのでご安心ください。 かなりの長編になりますので、コツコツ、ジワリ、ホロリと楽しんでいただけたら幸いです。

【完結保証】脱ぎ子、いわゆるストリッパーの少年・夕廉（ゆうれん）はとある夜、亜蘭（あらん）と名乗る少年踊り子と出会う。 踊り子になれるのは煌雅の民（おうがのたみ）の少年のみ。しかしながら亜蘭は夕廉と同じく、天羅の民（あまらのたみ）であった。 天羅の民を虐殺した煌雅の民に復讐するため踊り子となり、二人は煌雅の民の中枢機関・神邸（しんてい）へと乗り込んでゆく。 しかしながらそこで出会った煌雅の民と夕廉が恋に落ちたことで亜蘭が静かに狂ってゆき―― 憎しみ合う二つの民族。運命に翻弄されゆく少年少女達の激動と禁忌、そして愛の記録

いずれ〝源頼朝〟となる身であろうとも。 〝歴史〟と同じ道など、私は進まぬ。 ──久安三年（一一四七）四月八日。私は、源義朝（よしとも）が三男・鬼武者として産声を上げた。 武士として身を立てられている父上や異母兄上方の官位は高くなかった。だが家族仲は良く、邸内にはいつも笑顔があふれていた。その幸せを純粋に享受できたのは、物心つく頃まで。 ……これは、本来この世界に在るものか……？ ふとした疑問から始まった、出口の見えない疑念と葛藤の日々。それは九歳の誕生日当夜まで続いた。 久寿二年（一一五五）四月八日。夢にて御神託をいただき、前世の魂が己とともに在ることを知る。 ひとつの体に、ふたつの魂。 違和感の正体はこれかと得心したが、新たな問題が生じる。前世の記憶に『保元の乱』と『平治の乱』があったためだ。それらの〝歴史〟に記されていた家族の名は、戦に翻弄された死者たちだった。　 孤独だった前世の分まで、家族を大切にしたい。だが〝歴史〟と同じ道を進んでしまえば、翌年には『保元の乱』が、さらに四年後には『平治の乱』が起こってしまう。 家族を喪わぬためには？ 戦を起こさぬためには？ 〝歴史〟と同じ道を進まぬためには？ 童の身で何ができるのか。 「ありあけの月のように生きてごらんなさい」 という御神託を胸に、大切な者たちを守るため、私は〝最善の道〟を模索していく── ◆こちらは先行投稿して参りました『ありあけの月 小話集』の本編です。史実に創作上の設定を織り込んでおりますので、架空の物語としてお楽しみいただけましたら幸いです。 ◆ルビや（ ）表記は補足説明が主です。読み飛ばされても問題ない仕様となっております。 ◆戦や人が亡くなるなどの描写がほんの少し詳細に書かれているお話には、題名に ※ をつけてあります。表現に気をつけておりますが、苦手な方はご注意くださいませ。 この作品は、カクヨム様、ノベルアップ＋様、エブリスタ様にも掲載してあります。 ©️ 香居

大国グリモワールの第一王子アルフレード――まだ十二歳の少年は、政略結婚のため隣国オリヴィアンへと送り込まれる。 しかしその実態は「人質」。しかも彼の背中には、母から受けた折檻の跡が隠されていた。 一方、婚約者となるオリヴィアン王女ヴィオラは、まだ十歳ながら凛とした強さと無邪気さを併せ持つ少女。 婚約披露後の宴の場で彼女は一言で場を制し、王子を嘲笑した者たちを逆に追い込む――その姿は、大人が震撼させるほどのカリスマを放っていた。 優しい王妃リリス、思慮深いセバスティアン王。 そして、誰よりも真っ直ぐにアルフレードを気遣うヴィオラ。 国の思惑に翻弄されながらも、二人の距離は少しずつ近づいていく。 けれども、 二人は結ばれる日まで生き残れるのか？ これは二人の絆の物語…

仕事終わりの更衣室で、虚言癖がある迷惑な同僚と二人で突然異世界へ召喚されてしまった。 しかも虚言癖の同僚が聖女様で、私はただの巻き添えだった。 異世界でも虚言が炸裂する聖女様に翻弄されることに。 私はもとの世界に帰りたい！

とある藩の武士の波乱の物語です。 前作に出てきたあのワンコの人間時代の物語です。 前回の後書きに書いた通りに今回は初の時代物となります。 出来るだけ読みやすい物にしたいと思っていますので、言葉遣いや時代考証等は緩めにしてあります。 細かいツッコミ等はご容赦を… 舞台は架空のとある地方の藩となります。 多分私が書いた中で1番位にこれでもかって程に波瀾万丈で翻弄されまくる主人公…になりそうです。 果たして結末やいかに…

帝都ラーベルに仕える若き宮廷魔術師サラは、精霊の森に現れた謎の魔術師を追う任務に就く。 そこで彼女が出会ったのは、黒衣をまとい、常にどこか影を纏った男――ファル。 尋常ならざる力を持ちながら、その力を隠すように生きる彼の姿に、サラは次第に心を惹かれていく。 しかし、ファルの正体には千年前に滅んだ大帝国「セリュネア」と、 世界を震撼させた“厄災”の伝承が深く関わっていた。 任務のはずが、次第に「彼を知りたい」という想いへと変わっていくサラ。 それは夢の影響か、サラ自身の心か。 ファルという存在と夢に翻弄されながらも、サラはサラ自身の“探しもの”を探す。

「お客様に未知で鮮烈な体験を！」がモットーのバスツアー会社。その斬新な企画に翻弄されるお客様たち。この物語はその両者が織りなす軌跡であり、わりとどうしようもない記録である。ちなみに、この会社は毎回倒産したり消滅したりします。（ネタバレ）私のショートショートに載せてたものを独立させました。カクヨム、noteにも投稿しています。

　アンデッドを従えて異世界を生き残れ！ 　異世界の神の決定により、多くの日本人が様々な能力を与えられて異世界に送りこまれた。 　死霊術士の能力を与えられた主人公は、魔物、冒険者、貴族、聖女、ドラゴン、勇者、魔王などに翻弄されながらファンタジー異世界を生き抜いていくこととなった。

大学卒業を控えた青年・才牙 冷（さいが れい）は、 失踪した父の謎を追うため、国家治安庁・公安局を志す。 サイバー犯罪が激化し、情報が命を左右する近未来。 その採用試験は、実践さながらの心理戦と仮想空間を駆使したものだった。 試験を通じて出会う仲間たち── なぜか全員、美少女という過酷な環境。 支えてくれる妹とのやり取り、共同生活でのトラブル、 そして思わぬ恋の予感── 忘れられない過去と、揺れ動く感情の中で、 冷はやがて「真実」と向き合うことになる。 情報は、時に命より重い。 恋心は、それすらも揺るがす。 公安 × サイバー × 家族 × ハーレム。 これは、ひとりの青年が未来と恋に翻弄される、長い戦いの記録。

王国の騎士として活躍していたリアンは、ある日国王から勅命を受ける。曰く、魔導国と呼ばれる未知の国を調査してこいと。旅立ちに際して勇者の称号を賜り、聖女と共に旅に出る。広い世界では様々な困難がリアンを待ち受けていた。世界に翻弄され、出会いと別れを繰り返し、その果てに勇者としてリアンは何を成すのか━━━━。

決して結ばれない男女の果てしなく遠い悲しき愛の物語。 高2の夏休み。ついに計画を実行する時が来た。 両親の離婚で疎遠になった父に会うために帰省。 五年前の少女との約束を果たすべく父の故郷の集落へ。 一人旅のはずがなぜかサマー部の仲間がついて来て…… 集落では祭りの準備で大忙し。そんな中ある事件が勃発。 【チュウシンコウ】を巡って争いに巻き込まれてしまう。 果たして【チュウシンコウ】とは一体何なのか？ そしてついに悲しき真実が明らかに。 運命に翻弄される二人に果してミライはあるのか？ 五年前の夏に必ず迎えに行くと約束したところまでは覚えている。 ただそれが誰でどこでなぜそうなったかまったく分からない。 彼女の声が聞こえる。彼女も俺の声が聞こえている。 だからお喋りだって当然。近くに感じられた。 でもそれだけでいいのか？　本当にそれだけで満足か？ 彼女の匂いを嗅ぎたいし触りたいし抱きしめてもみたい。 キスだってしたいし……　でもそんなミライがあるのか？　 俺には不安で堪らない。 愛も夢も希望も捨てただひたすらミライを求める。 それが叶わなければ俺は……　俺たちは決断するだろう。 あの伝説のように。

処刑された魔女が目を覚ますと、敵国の王女レティシアに逆行転生していた。 しかも自分は――愛され王女！？ 前世とは違う扱いに戸惑うレティシア。 「この人たちが私に優しくするのは絶対に何か裏があるはず！」 いつも優しい両親や兄。 戸惑いながらも、心は少しずつ溶けていく。 これは罠？ それとも本物の“家族の愛”？ 愛を知らないレティシアは、家族の無償の愛に翻弄されながらも成長していく。 疑り深い転生幼女が、初めて“幸せ”と出会う――・ じんわり心あたたまる、愛されファンタジー。

高坂悠人（27）、都内のビストロで働く平凡な料理人。夢も薄れる中、トラックに轢かれ異世界エルディアに転移！ 授かった「神の料理人」スキルは、どんな食材も絶品料理に変え、食べた者に驚異のバフや状態異常回復を付与。さらには敵を魅了する香りや、相手のスキルをコピーするチート能力！ 森で作った黄金のスープで王女リリアを救い、彼女の魔力を爆増させ魔物を一撃で撃破！ 壊滅寸前の王国を再建すべく、ツンデレ獣人、癒し系エルフ僧侶と絆を深め、料理で仲間を強化。魔獣バーガーで民の心を掴み、ビストロ開業で美食革命を巻き起こす！ 魔王軍を味と香りで翻弄し、異世界の歴史を塗り替える、料理無双の冒険譚が開幕！

命を守り、暮らしを守る者、衛生士アユース。 滞在していた村で死体が発見される。 それは夜巡と呼ばれる不死の者だった。 変わりゆく世界に翻弄される人々をアユースは導くことができるか。 主人公アユースは、特別な力は使えません。戦う術も持っていません。 闘争心も薄ければ、危機を見抜く鋭さもありません。 あるのは探求の心。そして中庸の心。 そんな物語ですが、もしよろしければどうぞ。

【あらすじ】 ごく普通の高校生だったシンタロウが次に目覚めた場所は、見知らぬ異世界だった。彼は世界の危機を救う「三代目の賢者」として召喚され、与えられたのは**【疲労を知らない肉体】と【規格外の怪力】**。 しかし、その力は祝福ではなかった。理術の才能を持たない彼は「壊れた人形」と蔑まれ、国のための使い捨ての「剣」となることを強いられる。冷徹な将軍ルキウス、賢者に仕える奴隷の少女ルナ。彼らとの出会いの中で、シンタロウは理不尽な運命に翻弄されながらも、大切なものを守るために戦うことを決意する。 だが、戦場で命を燃やすたび、彼の魂は静かに蝕まれていく。やがて彼の前に現れたのは、全ての真実を知る初代賢者アキラ。彼女が告げた言葉は、シンタロウの存在そのものを根底から覆す、あまりにも残酷なものだった。 「――あなたは、シンタロウ君の完璧な『コピー』なんですよ」 これは、偽りの体と記憶を与えられた少年が、自らの存在意義を探し求める物語。

剣と魔法と銃と刀の世界、『領域アルファ』。 様々な人種が存在するこの世界に、突如として人食いの骨の化け物『スケルトン』が大量発生。 平和は崩壊し、一年が過ぎる。 この世界に生きる少年ホープは、ある理由から自殺願望を常に持っているのだが、苦しまずに死ぬ機会がどうにも得られない。 運命に導かれるまま、ホープはたくさんの人に出会う。善人にも、そして悪党にも。 彼は次第に生存者たちのグループに所属することになり、さらに運命に翻弄されていく。 ……スケルトンが発生した理由とは？　『領域アルファ』に隠された謎とは？ ……そしてホープは、無事に死ぬことができるのだろうか？

「俺は、鬼を斬った。あの時、それが正義だと信じていた」 　飢饉と戦乱が続く時代、親の苦渋の選択により川に流された少年は、桃から生まれた子として「桃太郎」と名付けられた。 　彼は、家族を守るため鬼ヶ島へと向かう。 　しかし、そこで彼が見たのは、鬼と恐れられた人々がただ生きるために必死に足掻く、悲劇的な現実だった。 　罪なき血を流した男の葛藤と後悔。 　平和を築いた英雄は、やがて時代に翻弄され、自らの理想を守るために、皮肉にも武力による天下統一を陰から支えることになる。 　 これは、二つの伝説が交錯し、一人の男が「真の英雄」となるまでの、苦悩と決断の物語である。