突然別れた幼馴染カップルの僕たち。 　悔しいけれど、別れてから10数年も彼女のことが忘れられない。久しぶりに帰省してデートとかした場所を巡る旅にでも出ようかな。彼女を忘れるためにも。 　しかし彼の思惑は外れ、余計に思いを強めてしまう結果になってしまった。 　他に何作か（実体験を基にした）短編ホラーを公開する予定です。 ★使用しているイラストは、フリー素材ではなく、実際の家族の写真からイラスト化しております。 ★カクヨム、アルファポリスでも投稿しております。

ここは霊界最大の都市「冥都（めいと）」。死者二億を抱えるこの巨大都市では、年に一度“あの世とこの世”を結ぶ一大イベント──お盆帰省──が静かに、そして騒がしく始まろうとしていた。

花子さんじゃなくて『ワカナさん』だし、『わかった』ら呪われる本もあるの 　 あらすじ） 教育実習のため久々に実家に帰省してきた大学生・喜山響は、年の離れた弟、小学四年生になる薫の机に『わかる』というタイトルの怪しい本を見つける。もしかして可愛い弟は精神を病んでいるのでは？と驚く響だったが、どうやらこの本は学校の新聞委員である薫が、七不思議調査のために借りている本だったらしい。 教育実習先でもある母校・星之峯小学校には、響が在校していた頃に使っていた校舎が旧校舎として残っており、家庭科室では夜中にミシンが動いている音がしたり、トイレには『ワカナさん』というお化けが出るなど、七不思議も旧校舎にまつわるものがほとんど。 実習生として新聞委員の取材に同行することになった響は、子ども達と一緒に調査を進めるのだが、新聞委員の一人・辻田諒は響に「『わかるの本』の呪いは本当に危ない」のだと忠告される。 大学生＆小学生の兄弟が、小学校の七不思議を解明していくホラーミステリー。 　 登場人物） 喜山　響（きやま　ひびき）21歳 主人公、大学４年生、教育実習生、ブラコン ーーー 喜山　薫（きやま　かおる） 響の弟、４年１組、新聞委員会、お兄ちゃん大好き ーーー 辻田　諒（つじた　まこと） ４年３組、新聞委員会、本が好き ーーー 大原　弥亮（おおはら　やすけ） ４年２組、新聞委員会、明るく元気で積極的 ーーー 鈴村さとる 用務員。白髪混じりで朗らかに笑う、愛嬌のいい人 ーーー 小柴大地 ４年３組の担任。眼鏡で年配で、おおらかな先生。響の指導をする。 ーーー 雪野あゆみ ４年３組の副担任。響の手助けをしてくれる。若くて可愛い女先生。 ーーー 　 2025.08.09 全体の校正をしたため、1-1〜2-4の一部を修正しました。 ※カクヨムにも掲載しています。

夏季休暇へ入り、増田琉海（ますだるかい）は地元へ帰省することにした。 そこで、三年前に亡くなったはずの親友、東雲雫（しののめしずく）と出会う。 なぜ彼女が生きているのか… なぜ村の皆は違和感を感じないのか… 琉海はそれらの謎を解き、東雲雫と再び向き合う。 再会するはずのなかった二人の、切ない夏の思い出を記したものである。

都築志喜は、高校合格後の春休み、祖父母が住む島へ両親と帰省した。船酔いのせいだと思っていた不調の原因が違っていたようで…… 投稿サイト「カクヨム」にも投稿しております

決して結ばれない男女の果てしなく遠い悲しき愛の物語。 高2の夏休み。ついに計画を実行する時が来た。 両親の離婚で疎遠になった父に会うために帰省。 五年前の少女との約束を果たすべく父の故郷の集落へ。 一人旅のはずがなぜかサマー部の仲間がついて来て…… 集落では祭りの準備で大忙し。そんな中ある事件が勃発。 【チュウシンコウ】を巡って争いに巻き込まれてしまう。 果たして【チュウシンコウ】とは一体何なのか？ そしてついに悲しき真実が明らかに。 運命に翻弄される二人に果してミライはあるのか？ 五年前の夏に必ず迎えに行くと約束したところまでは覚えている。 ただそれが誰でどこでなぜそうなったかまったく分からない。 彼女の声が聞こえる。彼女も俺の声が聞こえている。 だからお喋りだって当然。近くに感じられた。 でもそれだけでいいのか？　本当にそれだけで満足か？ 彼女の匂いを嗅ぎたいし触りたいし抱きしめてもみたい。 キスだってしたいし……　でもそんなミライがあるのか？　 俺には不安で堪らない。 愛も夢も希望も捨てただひたすらミライを求める。 それが叶わなければ俺は……　俺たちは決断するだろう。 あの伝説のように。

これは、思いつき（魔王）とストッパー（勇者パーティー）の激突が織りなす、地方発・予測不能な青春群像劇──！ 東京から山梨へと帰省した白井勇希が目にしたのは、幼馴染みである黒木万桜の奇想天外な研究と、それに振り回されながらも巻き込まれていく周囲の人々だった。彼の脳内でひらめく数々の「思いつき」は、一見荒唐無稽。だが、その根底には常に、未来の常識を塗り替える確かな「実現可能性」が秘められている。 クールな完璧主義者である茅野舞桜は、万桜の予測不能な言動に「ヤダ、恐い」と機能不全を起こしながらも、彼の天才性を誰よりも理解し、そのアイデアを理論的に補強していく。彼女の完璧な顔に浮かぶ、わずかな「ポカン」とした表情や、まさかの「金田ムーブ」は、彼女の人間的な成長の証だ。 そして、万桜の暴走を物理的にも精神的にも「裁く」のは、頼れる幼馴染みにして、恋人一筋の福元莉那。彼女と勇希、そして舞桜が形成する「勇者パーティー」は、万桜が引き起こす「魔王案件」に対し、時に連携してストッパーとなり、時にそのカオスを増幅させながら、共に予測不能な未来を切り拓いていく。 物語の舞台は、豊かな自然と人情が息づく甲斐の国の地方。ここには、転生も魔法もいらない。 万桜の無邪気な一言から自衛隊を巻き込んだ10年前の「雪祭り」の悪夢が再来するかのように、彼の「水嚢の川」というアイデアは、地域活性化、学術の発展、さらには国家レベルの安全保障をも巻き込む、壮大なプロジェクトへと発展していく。 泥臭く、しかし熱く、そして時にコミカルに。 彼らが紡ぐ物語は、非現実的な能力や異世界からの介入に頼ることなく、等身大の若者たちの「思いつき」と「努力」、そして「人間関係」そのものが、いかに世界を変え、未来を創造しうるかを鮮やかに描き出す。 そう、未来の世界のネコ型ロボットがもたらすような夢のような技術は、遠い未来や異世界の物語ではない。彼らの「思いつき」の先に、すでに、もう、すぐそこにあるのだ。 これは、地方を舞台に、天才たちの純粋な好奇心と、それを支える仲間たちの絆が、現実世界に奇跡を起こす、唯一無二の青春群像劇である。 爆笑必至の日常に、国家の思惑が絡み合い、予測不能な物語が、今、加速する！

いわゆる、ダブルパンチ。

白沢澪《しらさわ みお》は、今から二年前の15才の夏、母の故郷――瀬戸内の夕凪島の小さな山あいの村に帰省した。 毎年の恒例行事で、従兄妹の時村蒼《ときむら あお》、咲《さき》と夏休みを満喫する筈だった。 ところが、あるとき不思議な“声”を水の中から聞いた。 「助けて」――それが始まりだった。 村に古くから伝わる「神隠し」、数か月前に失踪した少女、記録のない過去の事件、そして―― 水に宿る声が澪に問いかける。「聞こえてるの？」 少女の耳がひらくとき、過去と現在が静かに交差していく――。

おばあちゃんが亡くなった。私は久しぶりに来たおばあちゃんの家で、ある過去の出来事を思い出していた。公式企画『夏のホラー2025』参加作品です。

　普通の大学生、王鷹理子はバリバリの理系女子。春からは初めての1人暮らしをスタートさせて大学生活を満喫していた。それでも初めての長期休暇ゴールデンウィークには家の中が寂しくて一度帰省する。そこで昔の幼馴染、姫鷲文華が引きこもりになってると聞かされた。だが、理子は文華の事が嫌いだった。それは一体何故なのか？ 　一度は離れてしまった2人の恋の行方ははたして……

『みなさん、こんにちはぁ！優那でーす！』 ネットでライブ配信をしている中学2年生の泉愛優那。彼女は大人気アイドルだった。 そんな彼女はある秘密を持っていた。それは数ヶ月前から定期的に男からストーカーをされていることだ。　そのストーカーから逃げるべく、父の実家へ帰省することになった優那とその家族。しかし実家の近くには『吹羅谷湖の処妖伝説』という恐ろしい噂のついた湖があった。そこは半年前にストーカーに少女が殺された現場で…。 それから実家に帰省した優那は、父の姉である莉羅と共に、事件現場の吹羅谷湖に撮影に行くことに。 しかし『吹羅谷湖の処妖伝説』は静かに優那の喉元へ迫っていた。 果たして『処妖』の真相は？そして優那を付け狙うストーカーの正体は？恐ろしい結末を見逃すな！！ 夏のホラー2025に応募予定です！　 8月9日から毎日投稿開始！

　夏の帰省中に実家の風呂場で消えた娘・美沙の行方を追う母・由紀子は、友人翔の失踪を経て、土地に眠る怨霊の存在に辿り着く。戦前、この地で家政婦・坂井静香が奥方により髪と命を奪われ、呪いの風呂で溺死させられた過去。封じの儀を試みた由紀子だが逆効果となり、黒い水と髪に絡め取られて消える。家は取り壊されたが、呪いは地下水脈を通じ町中に広がり、溺死と失踪を繰り返す。現場には必ず濡れた黒髪が残された。

　休日の朝、もふもふとしたいつもの気配に起こされた。 　エサを前に、大はしゃぎで右へ左へとステップを踏む犬との暮らしを描いた、一話完結・約400字の掌編小説です。 2025.7.13執筆。

ナツは33歳、東京で暮らす会社員。久しぶりに帰省した雨の日、「10年前のあの日」へと思いを馳せる。 実家の部屋で見つけた1枚の写真には、かつて親友だった雪と笑い合う自分の姿があった。 10年前、大学を卒業したナツは大阪で働き始め、趣味の「創作小説サイト」でアイドルグループSpringをテーマにした物語を書いていた。 そのサイトを通じて出会ったのが、後に親友となる雪。彼女とナツは、お互いを「水月」「葉月」と呼び、創作の世界で心を通わせていく。 やがて二人は現実でも出会い、雪がアイドルグループ「Autumn」の研究生として努力していることを知る。ナツは表舞台ではなく、編集者という夢を密かに抱いていた。 夢、現実、すれ違い、そして10年。 「その日」も、雨だった――。

夏休みの帰省中、祖父から聞かされた近所の不審な死と、庭から見つかった子どもの骨。 その話に引き寄せられるように思い出したのは、祖母と母がかつて体験した、ある記憶だった――

三年前に永眠した父の言葉が、今も心に残り続けている。 -睡蓮が咲いている。緑色の綺麗な睡蓮が- 実家に睡蓮は咲いていない。 緑の睡蓮を私は知らない。 数年振りの帰省。 父の墓に私は睡蓮を活けてやれるのだろうか。 ミステリーホラー純文学作品。 文:白楼雪　絵:ぴょん(AI絵師)

都会で派遣社員として働く20代の女性・高村由依は、職場で出会った年上の男性・佐伯に淡い想いを抱く。しかし任期満了とともに彼とは別れ、残されたのは一枚のメモ用紙と、心に残る影のような記憶だけだった。 その後、地元へ帰省した由依は偶然にも佐伯の姿を見かけるが、声をかけることはできずにすれ違ってしまう。再び東京に戻った由依は新しい職場で風間という穏やかな男性と出会い、少しずつ日常に変化が訪れ始める。 そんな中、ふとした知らせから佐伯との再会が実現する。しかし再び交わされた会話の中で、由依は“過去の人”との距離をようやく自覚する。そして、自分の中にあった想いに静かに区切りをつけ、今、隣にある関係と向き合おうと決意する。 かつて追いかけた「影」は、やがて優しい風となり、由依の背中をそっと押してくれた。 そして彼女は、過去ではなく“いま”を大切に歩き出す――そんな心の再生と小さな恋の物語。

雅樹 は、両親の離婚によって離ればなれになった家族が暮らす、母の故郷の小さな街を五年ぶりに訪れる。彼は父親と、母親と姉弟はこの街で暮らしている。 夏休みを利用しての帰省だったが、どこかよそよそしく、家族との間には埋めがたい溝を感じていた。そんな中、彼は海辺で一人の少女と出会う。少女との何気ない会話の中で、雅樹は自身の複雑な心境を吐露し、その言葉に少女はまっすぐな視線を向ける。 この出会いをきっかけに、雅樹は自身の選択や、離れて暮らす家族への思いと向き合い始める。そして、夏の終わりとともに、彼は再び家族の絆を感じ、未来へと歩み出すための小さな一歩を踏み出すのだった。 これは、過去と現在が交錯する夏の終わりの物語である。

「おかえり 元の氣に帰りなさい」 ウェブデザイナーとして都会で消耗していたユイは、心身の不調から故郷の紀美野町へと帰省します。実家で彼女を待っていたのは、薬膳の知識を持つ母ミサキの温かい食事と、自然に根ざした生活でした。 最初は都会の感覚が抜けず戸惑うユイですが、軽トラックの運転、畑での農作業、ドクダミ茶や旬の野菜を使った母の料理を通して、五感を取り戻し、乱れた自律神経を整えていきます。特に、母や和尚から教わる「氣は分かち合うもの」という考え方や、アライグマやタヌキとの共存の知恵は、競争社会で疲弊していたユイの心に深く響きます。 やがてユイは、この町の「生きるための智慧」をウェブで発信する「地域おこし協力隊」の活動に参加し、自らのスキルを活かせる場所を見つけます。味噌作りを通して微生物の働きや熟成の大切さを知り、また、米を研ぐこと一つにも込められた「氣」の存在に気づきます。 ユイは、この町での生活を通して、都会で失っていた「生きる力」と、自分らしく生きる「居場所」を見つけます。そして、母の「おかえり」という言葉に込められた「元の氣に帰りなさい」という深い意味を理解し、心身ともに「再生」した自分自身に「おかえり」と語りかけるのでした。