山賊に教われ、命を失いつつある男と老猫のお話です。 彼の来世への願いは叶うのか。短く拙いお話ですが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。

天寿を全うしたメスの老猫、たまね。死後、神様の命により人間としての転生を果たしたが、彼女はオプションとして神から提示された”猫耳”や”尻尾”などの、擬人化ネコラブコメにおいて必須とも言えるステータスを全て『邪魔』と吐き捨て、剥き出しの人間のまま元飼い主の主人公、林道道実の前に現れる。 第二の人生にとっての最高到達点である”結婚”に向け、彼女はあくまでも合理的に、時に猟奇的に道実へのアプローチを仕掛けていく。

しいなここみ様主催の『冬のホラー企画３』参加作品です。

老猫トラのよしなしごと

『異世界で、猫を一緒に飼う。』の続編です。異世界の猫であるネムコを追い求めていた自称賢者であり村長の娘セタと、異世界に転生して猫となった元奴隷少年ノーラの物語。

黒い一滴の血 いつ　どこで　注入されたか。 あなたの家にいる老猫と祖母に　留意してください。 わたしのようなマウンターの女になるかも？

高校1年生の瀬谷浩介（せたにこうすけ）の妹、瀬谷奈子（せたになこ）は家に帰ると猫になる。猫が大好きな浩介は奈子のことを可愛がっていたが、あることがあってからは奈子と少し距離を置くようになってしまい……

　女神様とはその美しい容姿だけではなく、特別な包容力を持って多くの人を深く魅了する女性の事をさす。 　その分、沢山の人を魅了しすぎて中々一途になれない。その「女神様」にふさわしいと言われている朝霧姫奈（ひめな）はその名の通り、容姿端麗で学校の男女関係なく魅了する少女だ。 　そんな彼女はある日、学校に来なくなっていた。 　そこで、学校ではある制約で陰キャの男子高校生、西園寺湊斗（みなと）が彼女を発見する。 　真面目だけど異性に慣れていない湊斗と深い傷を抱えた「女神様」こと姫奈の二人が送るちょっぴり変わった物語。 　「女神様」が一途になった理由とは…… ※誤字報告助かっています。ありがとうございます。

背伸びがしたい仔猫と童心に返る老猫

老猫の最後の旅立ち。

クラスのメガネの子、実はかわいくてめっちゃ甘えてくる。

学校は俺にとって無意味だった。だから命を助けることにしただけ。

　死にかけた老猫は盲目の人間の女、真白に拾われナーコと名をつけられて一緒に暮らすことになる。暖かい日々をおくるなか、ふと出会った黒猫のハルは、ナーコに満月まで生き延びれば猫又になれる事を伝える。素質のある猫が月の光を存分に浴びて、体の中にその力をたくわえて月の光を浴びた時猫又になるのだ。 　猫又のハルは、ナーコを旅に誘う。 　旅を楽しみにするナーコだったが、真白の目を治すためには月の光を使わなければならない事を悟る。

目を覚ましたのは遠い空の下であった。とある理由で自死をした女子高生の凪は、異世界にて自分が手の付いている普通の人間に生まれ変わり転移していることに気づく。

中学生からの腐れ縁の恋人コウからプロポーズをされた。プロポーズの仕方に色々思うとこはあったものの、それを受け入れた私。 なかなかお互いの都合が合わず、数週間後とりあえず私だけで結婚の報告をしに田舎に帰るべく駅へ向かっていると、どこからか聞こえる声にその主を探すと、そこには仔猫と怪我をした母猫がいた。 電車の時間も気になったが、そのまま猫の親子を放って置くこともできず近くの動物病院へ連れて行こうと手を伸ばした。 その時けたたましいクラクションの音が聞こえて振り向くとこちらに突進してくる車が！ 何とか猫の親子を助けたと思った途端、意識は途切れ気がつけば夕方が近いことを空が教えていた。 急いで田舎へ行く電車に乗るべく駅へと急ぐ私。 駅に着いて違和感を感じるが、それが何かは分からない。やたらと背の高い駅員が何故か私に迫ってきて、逃げ出す私。 あてもなく走り出し、着いた先は古びた名も知らない神社だった。その境内の御神木の元にできた前日の大雨の水溜まりに映し出された私は何故か猫になっていた！ 神社の境内で出会った老猫曰く助けた猫の生まれ変わり、もしくは入れ代わりだと教えられた。 人間の自分が生きているのか死んでいるのかは分からないが、思い残したりやり残した場に行って、その想いを置いて来ると、生きていればそのまま人間に戻るか、はたまた人間に生まれ変われるかするかもしれないと教えられる。 そうして猫となった私生き返るれるのか、生まれ変わるのかはわからないが、婚約者のコウの元を目指して旅にでることとなった。

2063年。猫の国で一番嫌われている人間『近藤』。 猫の国の王である老猫デッカちゃんはこう叫んだ。 『また来たな！悪魔め！』 ちなみに近藤はデッカちゃんに呼ばれて来た。

奥さんに出ていかれた過去をタイムマシンでやり直そうとする博士。有杉君の資金援助でマシンが完成し、博士はやり直しにチャレンジ。そして有杉君にもやり直したい過去があり、飼っていた老猫が逝ってしまった日に戻る。

人間の言葉を喋る老猫と、年寄り小説家先生が六畳一間の安アパートで暮らす春夏秋冬。 一緒に食べて、喋って、老猫が人間の世界をゆるりと知っていく。そんな疑似家族小説です。 以前書いた短編の「猫殿、拙宅にて」の同人誌版のWEB再録になります。 ※エブリスタにもアップしてます

人の無責任さが生み出す死

真っ白なチンチラ猫の『しーにゃん』は、同じ家に暮らす老猫の冒険の話を聞き、自分も冒険してみたいにゃーと思っていました。