卑屈な男子高校生の鏡島貴志は、たまたま目にした幼女の自殺配信を通報する。 後日、幼女に特定された鏡島貴志は「怪物探し」の手伝いを依頼される。 日常に侵食するオカルト、好きな人を喰う怪物の噂、いつも独りの美少女、様々な過去と人が関わりあい、貴志が最後に選ぶ未来とは。 捻くれた主人公と、それぞれの事情を抱えたヒロイン達との交流と、変化を書いていきます。 毎週木曜日に更新です。 評価ポイントや感想、ブックマークを頂けると非常に嬉しいです。 カクヨムでも公開中

自殺。それはいけない事なのだろうか？ 人生から逃げているからいけない事？ なら勝手に生んだ親の方がいけないだろう。 自殺など数ある死因の一つでしかなく、状態変化の一つでしかない。 人を救う人をヒーローと呼ぶのなら、生から救う人もヒーローである。

「私がいくら苦しい様子を晒しても、それを煽ったり、なけなしの慰めしかしなかったくせに、こういう時は必死に止めるのか。私は偽善者共に辟易した」 少女はけたたましい汽笛を鳴らす電車へと羽ばたいた……

運命の人を探している少年、掛橋翔。 少年が運命の人と出逢い、死に、思い出す物語。

28歳になる幸田人志は、もう10年以上、ニートを続けている。貧しい家に生まれ、馬鹿にされて育つうちに、世の中を恐れるようになったのが原因だった。このままではどうしようもないと考える人志は、翌年の母の日には自殺しようと考えている。自殺は、この苦しい世界に生みおとした母親への復讐でもあった。だが、12月のある日、母親が失踪する。 ※二年ほど前に配信自殺をした人がいて、ネットにアップされていたその人の手記を読んだ後に書いたものです。 彼の人生は、私の人生ととても似ていて、強い共感がありました。せめて、物語のなかでくらい生きていてほしいという思いで書きました。 エンタメ書きなので、エンタメの要素を入れてありますが、彼を侮辱する意図はありません。