親友キャスを追いかけるうちに、異界と異界を繋ぐ境界を越え、リアフェスと呼ばれる世界に来てしまった主人公ララ。 ここは、ウィザードと呼ばれる職業魔法使いが存在し、彼らは異界から来たあらゆるものをエトラと呼んで珍重していた。 この日、折しもリアフェスは年に一度魔性たちが跋扈する特殊な夜。 ララが最初に出会ったのは、自称『偉大な魔法使い』オルランドだった。 目の前でもとの世界へ戻る境界が閉じ、唖然とするララに、オルランドは『お前の友人は先ほど石になった』と愉しそうに告げる。そして、自分の弟子を訪ねるよう指示すると夜の空に消えてしまった。 行くあてのないララは、彼の弟子ハルを訪ねる。しかし、ハルが最初に言い放ったのは「立ち去れ」という非情な言葉。 ハルの誤解をとき、なんとか野宿という最悪は免れたものの、彼女は泊めてもらった部屋で不気味な声を聞いてしまう―。 未知の世界リアフェスの洗礼を怒涛の如く受け続けるララは、暗いところが大の苦手な自称ヘタレ。それでも、大好きな親友のことだけはあきらめたくない。 トラブル続き（主に自分が原因）でなかなか事態は進まないが、ハルの家に憑りついたしっかり者の家屋精霊シルキィ、プライドの高い庭師のノーム精霊グリンザム、そしてララを溺愛するハルの友人リビエラに助けられながら、彼女は親友の石化解呪のために奮闘する。

『今日こそは、婚約破棄をしよう』 ルビーノ・ラーゲルフェルトは、公爵家の三男坊で、細目で、猫背で、前髪で顔を半分を隠す、自称ヘタレだ。 ある事件をきっかけに、次期女王となるエリザベート・アルムダレーンの婚約者となってしまったため、「エリーには自分よりも相応しい人が隣に立つべきだ」と奮闘する──が？ ※彼視点です ※紫野いずみ様主催「ヘタレヒーロー企画」に参加させていただきます✨

これは王になんてなりたくないオレが両親の陰謀に気付くまでの話だ。 6人兄弟の３番目、ついでに言えば継承権も３番目のオレには虚弱な兄とそこそこ立派な兄がいるってのに、どうしてオレを王にさせようとするんだ。 基本のんびりとした話なので争いとかはないです。 本編7話＋12話で完結します。