[-1-]
作者:川村康文/作品情報/Nコード:N7221EY
短編 |
「温暖化星人から地球をまもる宇宙船にっぽん号の戦い
―水素マンの覚醒―」
川村 康文
西暦2099年12月X日,地球はとうとう温暖化で音を上げようとしていた。もうすぐクリスマスを迎えようとしているのに,地球上のどこにも雪が降っていない。こんな現象がもう10年も続いている。今年も,サンタのおじさんは,そりにのって出動できないだろうし,正月も暑くなりそうだ。ひとたび台風が発生すれば,超巨大台風となるし,それはハリケーンもモンスーンもそうだった。北極圏でも,いつ竜巻が発生するかわからず,竜巻とともに,雷が長時間にわたって鳴り響く。雨はというと,滝に打たれているのかように激しい雨がほんの十数分間,降り続くだけで,すぐさま灼熱の太陽が雲の切れ目から顔をのぞかせる日々が続いていた。
山は,土砂崩れなどでどんどん低くなるし,気がつけば,新しい川が急に現れ,そして急に干上がっていってしまう。これでは,都市計画も立てられたものではない。このような状況にともなって,宇宙での生活を常とする人たちも結構増えてきていた。それでも,地球上にある昔からの町や村は,彼らにとって故郷であり,里帰りをするのを楽しみとしていた。
日本では,もう春,夏,秋,冬という四季は,見られなくなって久しかった。だからこそ,正月やひな祭り,端午の節句などはいっそう大切にされ,そのたびに宇宙から地球上への里帰りを楽しんでいた。そして,楽しい休日を終えると,また宇宙ステーションや各惑星基地へと戻っていった。
ロケットや衛星なども宇宙を飛び交うようになり,宇宙船の交通安全のために,国連の各国は協調してパトロール隊を派遣し,宇宙の平和と安全が実現していた。
さて,宇宙船にっぽん号も,長い任務をようやく終え,クリスマスと正月を地球で迎えるため,地球への帰路についていた。艦内では和気あいあいと,正月に食べる餅つきをして
ジャンル:宇宙〔SF〕キーワード: ヒーロー 近未来 地球温暖化 二酸化炭素 温暖化星人 宇宙船にっぽん号 愛 勇気 直 艦長 ボス 手下 自転車発電 風力発電 太陽電池 最終更新日:2018/08/24 09:00 読了時間:約2分(783文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
[-1-]
検索時間:0.0024909秒
最新の情報と異なる場合があります。予めご了承ください。