引っ越し当日、川畑が荷物を片付けていると、突然、部屋に妙な男が現れた。 男が作った穴に落ちたら、そこはなんにもない異世界で……。 川畑は無事に家に帰れるのか！？ プロローグは6章の話です。 あらすじの内容は2話目から。 ヒロインを家まで送って、自分も家に帰るために、あっちこっちの異世界に転移しながら、主人公が奮闘する話です。 といいつつ、ヒロイン登場は2章。 3～5章は妖精と剣と魔法の世界。 6章、7章はスペオペです。 8章、9章は学園ラブコメです。 10章、11章、12章はスチームパンク風味の大長編冒険活劇です。 ・10章王国編 ヴィクトリア朝英国風 ・11章シダール編 英国領インド風 ・12章皇国編 20世紀初頭中欧風 (ここまで完結済) 13章は魔術師のいるナーロッパです。 魔獣の呪いを制して邪神と対決せよ！ プロローグが気になった人は6章から読んでください。読みたい世界からどうぞ。 各章で登場人物が大きく入れ替わります。ためし読みで、いまいちキャラが合わないと思ったら、次の世界の章を見てみるのもよいかも？ 主人公がなんでこんなことになってるのか知りたくなったら、1章から読んでみてください。 冒頭では主人公は理性と平常心の男に見えますが、実は根っから色々と変な奴です。

――あなたも私も、孤児。 英国領時代の香港。 若くしてマフィアのボスの情婦として暮らす私の前に現れたのは……。 ＊複数のサイトとの重複投稿です。 ――2024年4月2日、幹部の名の広東語読みのルビが誤っていたので「耀仔《イウチャイ》」と修正しました。

アララト海。ソビエトおよびゲルマニア共和国、英国領ミストランドその他周辺国に跨がる世界最大の沼沢地。１年を通じて濃霧に覆われる霧の沼。 　静かな世界を騒がすものは３つ。泥を滑る装甲橇。霧の王者浮動戦列車。そして、蒸気の鎧を纏う不退転の戦士、機関猟兵。 　泥にまみれた資源を求め、国家の威信がぶつかり合い、盲目の兵士達の壮絶な戦いが、神無き水底に沈殿する。 　霧の沼に獣が吠える。姿は見えない。