主人公、高梨豪（タカナシ・ゴウ）は十六歳の春に異世界へと転移してしまう。 その後、豪は異世界で過ごしつつ、地球に戻る方法を諦めずに探し回った。 十年もの月日が経ち、漸く地球への帰還方法を見つけ出した。 周囲に惜しまれつつも、無事地球へと戻ってくることができた……のだが。 現実は豪に非情だった。 豪が異世界へと飛ばされていた十年間もの月日は、行方不明という形で過ぎており、見事に二十六歳独身無職男の出来上がりであった。 幸いな事に豪は、継ぎ手が居ない祖父の飲食店を引き継ぐ事ができ、これから異世界での十年もの間、待ち望んでいた平穏な日々を過ごす予定だったのだが……。 突然、豪が地球へとやってきた魔力を辿り、次々と地球へとやってくる異世界での知り合い達。 彼らの面倒を見つつ、面倒毎を片付けるたびに各方面から目をつけられては、色々と動き回る日々。 最終的には……。 「俺の平和な日々を返せ……」 これは、異世界へ行った事で平和と平凡を求める様になった男が周りに振り回される物語である。 ーーーーーーーーーーーー この小説は基本日常回となります。 最初の数話は、設定説明を踏まえた説明回がメインですのでご了承下さい。 この小説は完全にフィクションになります。 実在する人物、団体などとは一切関係ありません。 登場人物、団体、国、法律など、実在するものと共通している部分もある場合が御座いますが、全てが作者の妄想の世界のお話になりますので……。 「あれ？これ違うくね？」 「これ表現やばくね？」 「そもそも間違ってね？」 と言う部分がありましても、そう言う世界だと思ってください。 優しき目で大らかに見て頂くと幸いです。 それでは是非ご覧ください。 ーーーーーーーーーーーー